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引き込み線に入っていた坊っちゃん列車が動き出し、道後温泉駅の乗り場にやってきました。見た目は蒸気機関車ですが、松山という都市部で本物の石炭を燃焼させて走ることはできないということで、先頭の機関車は、実際にはディーゼル機関車となっています。通常の路面電車とは全く異なるその編成は、伊予鉄道という路面電車においてはあまりにも目立ちます。 伊予鉄道の軌間は1067mmの狭軌ですが、なにぶんにも「マッチ箱のような汽車」と称された列車の再現です、JR線を走るような列車とは異なり、その車体はとてもコンパクト。現に終点では、機関車はジャッキアップのうえで手作業で回転され、客車も人力で押して機関車に連結されます。幅1067mmの線路が、標準軌はおろか広軌のようにさえ見えてしまいます。 今日の坊っちゃん列車は、2両の客車がディーゼル機関車に牽引されます。プラレール、いやあるいはそれ以上に寸詰まりな短い客車は、揺れも、音も、そもそもの居心地も独特です。換気のためか、あるいは冷房がないからか、後方の窓は開けられていて、そこからちょっとした後面展望が楽しめますが、それよりも、座席に座っているときの「クッションもない木製の椅子」に響く振動の方が面白いかもしれません。 10:47発の坊っちゃん列車は、JR松山駅よりも先の古町まで行きますが、私は松山城を目指しているので、道後温泉から12分の大街道で下車します。乗車する距離に関係なく料金は同じなので、少々もったいないことは事実ですが。坊っちゃん列車の途中の停車駅は大街道・JR松山駅に絞られていて、まるで快速列車のようですが、追い越し設備がないので、所要時間は各駅停車と相違ありません。 大街道は市街地の中にある駅で、松山市の都市としての活気を感じることができます。 |
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大街道は松山城ロープウェイへの最寄り駅でもあるため、ここから歩いて松山城を目指します。なお、大街道から「松山ロープウェー商店街」に入ろうとすると、縦書きで”松山城”と書かれた銘版が目につきますが、ロープウェイ乗り場までは400mほどがありますので、念のため。 ここで見かけた猫は、耳の切れ込みがなく、また首輪があったので、どこかの店の飼い猫の模様です。が、いずれにしても人馴れしていて、大阪からやってきた観光客にも無反応。犬には厳しいですが、猫には優しい(自分で言うか・・・)私です。 空港からスーツケースその他をそのまま連れてきているため、城に上がる前に荷物をコインロッカーに預けましたが、感染拡大防止のためにコインロッカーの使用を間引く意味とは。各空間は、内部では当然鉄板で仕切られていますが、それらを貫通してウイルスが互いの荷物に付着するとでも言うつもりか・・・。もしこれのためにコインロッカーの空きがゼロだったら、やるせないどころではありません。 |
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「松山城らくトクセット券」には、松山城ロープウェイまたはリフトを往復で利用できる券がついていますが、ここにおけるロープウェイとリフトは、実は選択式となっており、どちらに乗っても良いことになっています。が、リフトは事実上待ち時間ゼロでいつでも乗れるのに対して、ロープウェイは10分間隔での運行なので、間が悪いとしばらく待たされます。天気も良いので、ここはリフトを選びました。 ちょっとした空中散歩を楽しんだ後は、引き続き松山城に向けて歩みを進めます。松山城は現存12天守のひとつであり、その中では規模的にも大きい方なので、天守に辿り着く前・・・、石垣の脇を歩いているときであっても、どこからともなくワクワクする気持ちが湧いてきます。松山城は、当然その天守に価値がありますが、市街地を一望できる展望所としての意味も大きいです。 松山市の街並みも、市駅にある観覧車も、坊っちゃんスタジアムも、そして少し遠くを見れば瀬戸内海も。もはや天守に登る前から良い眺めに満足してしまっていますが、しかし今はまだ”高さ”が少し足りません。天守の最上階に上がるということは、それだけ視点が高くなるということ。この後にはもっと素晴らしい景色が待っていることでしょう。 私は、いわゆる歴史にも城にも特段の関心はありませんが、それでも一目見て「カッコいいじゃないか」と思えることは大切だ、と個人的には考えます。よくよく思えば、2021年の時代に、どう考えても現代日本には溶け込みようもない「こんな建物」が、市街地から隔離された山の上に威風堂々と佇んでいるわけです。その事実だけでも、本能的な童心は揺さぶられるというものです。 |
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