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 道の駅ひじかわというところで小休止。どんなに疲れようと眠かろうと交代要員がいないのがひとりドライブの難点なので、適度に休憩を入れることは重要です。先日に大雨でも降ったということなのか、肱川は茶色に濁っていました。また、ここまで天候は悪くないものでしたが、なんとなく上空に靄がかかってきたかなと思ったら、にわか雨に降られました。

 やや不思議に思われたのが、コインランドリーの存在。都市部でもないところ、それもなぜ道の駅にコインランドリーなのか?自宅に洗濯機がない人がいたとして、彼らはわざわざ道の駅にまで車を走らせてこのコインランドリーを使用しに来るのか? そのようなことはないでしょう。とすると・・・、どういう需要があるのでしょうか。家庭用の洗濯機では洗えないような代物が発生してしまったときとか・・・、なのか。

 物産品販売所の窓は、自由に落書きができることになっているようで、来訪者が思い思いに絵を描いているようでした。落書きといっても、とりあえずテーマはあるようで、7月・8月のテーマは「水族館」とのこと。どの絵も全部上手に見えるのは、ここにわざわざ絵を描こうという時点で、その人は絵心に自信がある人だからなのかもしれません。自信のない人は書きませんからね。

 私もアイスクリームを食べてエネルギー充填。旅行中はどうしても間食が増えてしまいます。




                         














 ところ変わってここは「堂の坂の棚田」。日本の棚田百選にも選ばれている場所とのことで、是非訪れてみたいと思っていた観光スポットでした。もっとも、ここはあくまでも農業を営む棚田であって、決して最初から観光地として造られた場所ではありません。よって、しれっと「P」に停めていますが、そこに至るまでの道のりは若干険しいのでご注意を・・・。

 ビュースポットに立てば、段々と形成される棚田が織り成す日本的原風景は、もうあなたのものです。7月中旬ということで、今が最も稲が緑色に染め上がる時期でしょうか。手前側から奥側へと徐々に視線を移していっても、その棚田が途切れることはありません。それどころか、道路を挟んだ向こう側にも田圃は続いており、教科書よりも典型的な”ふるさと”の景色がそこにはあります。

 写真だけでは伝えることができないのが本当に残念なのですが、この眺めにおいて素晴らしかった要素として、「音」の存在を外すことはできません。太陽が照り付けるときは、四方八方でけたたましく鳴くセミの声が、「日本の夏」をこれ以上ない形で演出してくれます。そして不意ににわか雨がやってくれば、森の中からは、今度はヒグラシの大合唱。子供のころの、暑い夏の夕方の記憶が呼び起こされます。

 そうして棚田に見とれているところにトンボなどがやってくれば、もうこれ以上望むものはありません。「日本の原風景」という、人によって定義も思い起こすものも異なりそうな言葉がありますが、しかし堂の坂の棚田を見たときに、これを「日本らしくない」と断じてしまう人は、まずいないことだろうと思います。老若男女問わず突き刺さりそうな風景であると、そう確信します。




           








 「道の駅 きなはい屋しろかわ」に立ち寄って昼食を食べました。食にはあまりこだわりがない私ですが、だからといってコンビニで買いこんだ何かを車の中で食べるのは惨め極まりないので、道の駅の食堂に縋ります。道の駅には、まず何らかの食事提供施設がついているので、ドライブをしているときには非常に心強い味方となります。

 次に目指したのは、「穴神洞穴遺跡」です。つまり鍾乳洞なのですが、知名度はほぼないようで、他の観光客はゼロ。そもそも、事前に観光協会に電話をして見学の予約をしなければ見ることができないという仕組みになっており、”人が来たら開けます”程度の来訪者しかいないということが分かります。まさに穴場の鍾乳洞と言えましょう。


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