383系では、貫通型車両・非貫通型車両ともに、愛称表示機がついています[①]。JRになってからというもの、「車両は名を表す」というような車両が増え、787系(つばめ)、8000系(しおかぜ・いしづち)、E653系(フレッシュひたち)など、前面に内容を自由に変えられる愛称表示機をつけない特急型車両が珍しくなくなりましたが、JR東海とJR北海道が開発した特急型車両は、全て愛称表示機を備えています。
貫通型車両も存在する383系ですが、やはりこちらの非貫通型車両こそが、383系の”顔”でしょう[③]。流線型に仕立て上げられた先頭車両は、前面展望ができるパノラマ型グリーン車でもあり、同様にパノラマ型グリーン車を連結していた先代・381系の置き換え用車両として君臨するにふさわしく、「特急しなの号にはパノラマ型グリーン車が連結されている」という新たな伝統を築き上げようとしています。
貨物列車が通過していきました[④]。言うまでもなく、日中に名古屋駅を通過する旅客列車は存在しません。通過時間帯があまりにも深夜であるサンライズ瀬戸・出雲号は通過ですが、新幹線・在来線ともに、日中の旅客列車は、全てが名古屋に停車します。ただ、貨物列車に関しては、このように通過していく列車もあるようです。日中に名古屋を通過する旅客列車としては、やはりのぞみ301号が名高いでしょう。
ホーム上に立てられた駅周辺案内ですが、いい加減、新しく作り直しても良い時期ではないでしょうか[⑤]。シールで訂正した個所が多すぎて、だいぶみっともない見た目になってしまいました。完全にゼロから作り直すのが面倒なら、せめて、ここ一面を覆う大きなシールにしてみるとか・・・。
駅の中を適当に歩いていると、目の前に名鉄名古屋駅があるところに出てきました[⑥]。JRの出入り口で言うと、ここは「広小路口」です[⑦]。昨日、ミュースカイ号を下車した後は、名鉄名古屋駅のこの出口に出てきて、名古屋駅の外を通って太閤通口側に回り、ホテルに入りました。
次に乗る列車は、快速みえ11号です[⑧]。名古屋〜多気間は特急南紀号と重複していますが、停車駅はどちらも同じで、所要時間に関しても、みえ号の方が短いという場合もあります。同区間内相互で乗車するときは、特にみえ号と南紀号の時刻がお互いに近い場合は、後者を選ぶ理由はまずありません。これからみえ11号に乗りますが、これに近い時間帯で走る下りの南紀号はなく、望む望まないに関わらずみえ号になりました。
みえ11号は2両編成でした[⑨]。現在の快速みえ号は、4両または2両で運転されますが、後者の編成のようです。しかし、春休み、日曜日、青春18きっぷが使える時期ということで、混まないわけがないと思います。この快速みえ11号は鳥羽行きですが、一部の列車は伊勢市発着です[⑪]。
「もしかしたら混むんじゃないか」。そんな心配があっても、みえ号はしっかりと対応してくれます。快速列車として運転されるみえ号ですが、全ての列車に指定席が連結されています[⑫]。4両の場合は1両が、2両の場合は1両のうちの半室が指定席です。予め520円(通常期・繁忙期)の指定席券を購入しておけば、いかに混雑するときであっても、着席が保障されます。もちろん、私は指定席券を購入済みです。
名古屋駅の在来線ホームには、LEDの乗車位置案内機が整備されていますが[⑬]、扉1つごとに設けられているため、その数が非常に多いです。3扉車であれば、1両につき3機が使用されます。横から眺めてみると、乗車位置案内機がいくつも並べられていることがよく分かります[⑭]。
|