鹿折金山線の路線バスに乗車します[①]。この手のとんぼ返りではよくあることですが、バスの運転手は、上鹿折駅にやってくるときに乗車したバスと同じ人でした。もっとも、だからと言って、お互いに特別な反応を示すわけではありませんが。なお、先ほどのバスは、やや遅れて上鹿折駅前に到着しましたが、折り返し時間を切り詰めたようで、このバスは、ほぼ定刻にやってきました。
このバスのロングシートは、背もたれが高く、更に仕切りがついているというものでした[②]。是非鉄道車両にも導入してほしいものですね。昔とは異なり、今は、新型車両と言っても、ただただ新しいというだけで、画期的な改良や変化はあまり見られません。通勤型車両も、これ以上の進化・改良というのはなかなか難しいのでしょうから、是非、「より快適な次世代型ロングシート」として、これを導入してみてはどうでしょうか。
前方に掲示された運賃表に目をやってみると、「回数券で乗継券(バス→地下鉄)は購入出来ません」という表記がありました[④]。よくよく考えてみれば、これは滑稽です。言うまでもなく、気仙沼付近に地下鉄などありませんからね。鉄道の世界においては、大手民鉄から地方民鉄への車両の払い下げがしばしば行われますが、それはバスの世界にもあるようで、この車両は、名鉄バスから移籍してきたようです。
高台にある気仙沼市営住宅は、バスの走行経路から外れたところにあります。宮城県道34号線から外れたバスは、市営住宅の前にあるバス停での乗降を終えると、ハンドルを思い切り切って転回します[⑤]。「高台にある市営住宅」ということで、そこは当然行き止まりになっているわけです。
今回は、気仙沼駅前までは乗車せず、鹿折唐桑駅前で下車しました[⑥]。このまま気仙沼駅まで行ってしまうと、その後に乗車する一ノ関行きの列車までの待ち時間が異常に長くなってしまうほか、
鹿折唐桑駅前で降りれば、またひとつ新たに駅を訪問できる、といった理由から、そのような行動をとりました。鹿折唐桑〜気仙沼間は、JRのBRTバスで移動します。
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