陸前高田で陸前矢作行きのBRTバスに乗り換えます[②]。この先、竹駒、陸前矢作と停車していきます。JR東日本のBRTでは、路線バスと同型の車両を使用しているため、車体側面には、主要な停留所や行き先を表示する装置がありますが、陸前高田・竹駒・陸前矢作では、4つある表示部に対して駅がひとつ不足してしまうため、その部分は「←」で穴埋めしていました[③]。
発車時刻の3分ほど前になってからBRTバスが乗り場にやってきましたが、陸前矢作行きの便を待つ人は誰もおらず。そして、乗り込んでからしばらく経っても、新たな乗客は一切現れず[④]。で、結局、乗客は私だけという状況で陸前高田を発車しました。どうしようもないほどの閑散区間であるならば、まあそういうこともあるかなと思いますが、陸前矢作方面って、陸前高田発で毎時1〜2本はある区間のようですが・・・。
専用道に入ります。その先に竹駒駅が見えています[⑤]。竹駒駅の前後は、BRTの専用道が既に整備されていますが、その延長は僅か450mほどで、入ったと思ったらすぐに出てしまいます。まるで竹駒駅を専用道上に置きたいがためだけに整備したかのような印象を受けてしまいますが、後々、その前後も延長していくのでしょう(そうでなければ、ますますその存在理由が謎に)。
国道343号線に入って終点の陸前矢作を目指す途中、大船渡線(BRT化区間)の線路が見えてきました[⑥]。線路は原形をとどめ、レールが真っ直ぐ伸びている様子が見えます。この辺りは、山間部へ向かっていっていることもあり、比較的津波の被害は軽微で、陸前矢作駅(現在のBRT駅とは違う位置)も、ホームや駅舎がその姿を今でも残しているとのことです。
9分で終点の陸前矢作に到着[⑦]。枝線の終点駅で、全てのBRTバスがここで折り返していくという事情もあり、ここでは、BRTバスは、降車用ホームで乗客下りる→バス移動・180度転回→乗車用ホームへ据え付け、という動きをとります。そのため、駅の構造も、降車用と乗車用が一体になった島式ホームを配置するという、他の一般的なBRT駅とはやや異なったものになっています。
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