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喜多方。といったら、やっぱりラーメンでしょう!
で、駅前を歩いてラーメン屋を探し・・・てはいません。
というのも、駅を出てすぐのところに、もう何軒かラーメン屋が見えるので、特に探す必要もありません。
ちなみに、このようにどこかのお店にお邪魔して、まともに食事をするというのは、これまで幾度も旅をしてきましたが、今回のこの夕飯が初めてです。
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で、今回お邪魔したのはこの「大黒天」さん。喜多方駅から1番近いラーメン屋ではないでしょうか。
実際、こちらのお店を選んだのも、「駅から近い」というのが理由でした(笑)
いや、だって長々と歩くのが面倒くさい・・・。
しばらく、お店の前で「本当にラーメンにするのか?」と迷いましたが、旅行をしていると思われる老夫婦が店内に入っていくのを見て、「じゃあ自分もここで食べるか!」
見た目は居酒屋的雰囲気ですが・・・、ままよ!
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店内に入ってみると、お客は先に入った老夫婦以外はいませんでした。まぁ、まだ5時台で時間的に夕飯というには中途半端だからなのかな?
メニューを見てみると、ラーメンは喜多方ラーメン(つまり普通のラーメン)とチャーシューメン。その2つそれぞれの手打ち版の合計4種類と餃子のみという、かなり限られたものでした。
しかも手打ち版はどちらも売り切れで、選択肢は喜多方ラーメンかチャーシューメンのどちらか。
結局、チャーシューメンと餃子を注文しました。
あ、ちなみに前者は800円、後者は300円です。
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こちらがチャーシューメン。
6枚?乗っかって出てきたチャーシューは肉厚で、麺もスープもなかなか美味。麺は平たく、かつ太めというものでした。
当たり前といえば当たり前ですが、そのおいしさは家で自分が作るものとは大違いでした(笑)
ちなみに、店内にはブラウン管テレビが1台置いてあり、ニュースが流れていましたが、福島県の地域的な話題が結構取り上げられており、なかなか面白かったです。
なお、そのニュースの中では、「東北各地で記録的な寒さ」という話題も流されました。
・・・そうだろうなぁ、でなければ新庄であんな大雪に遭遇するわけがないですよ・・・。
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ラーメンと餃子を完食して、大黒天を後にすると、陽は落ちてもう暗くなり始めていました。
自分以外、誰も駅前に人がいないというこの寂しさ。
都会の喧騒とは真逆のもので、嬉しいやら悲しいやら、何とも言えません・・・。
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雲越しなのでぼんやりとですが、月が出ていました。
思えば、夜行快速列車の愛称としておなじみの「ムーンライト」というのは、この「月灯り」が由来。
改めて考えてみると、「ムーンライト」ほど、夜行列車の愛称として適している言葉は他にありませんね。
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何となく思い立って、駅ホームを敷地外から見てみましたが、ここで「駅舎に接していない島式ホームは、蛍光灯も駅名標も明かりが灯されていない」ことに気がつきました。
暗く、静かな2番線・3番線(=島式ホーム)
最終列車が出てしまった後のような、独特の哀愁を漂わせていました。
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夜の世界に佇む駅舎は、駅名が書かれた板を柔らかな光が灯すことで、不思議かつ幻想的でした。
しかし、この幻想的な雰囲気というのは、駅構内の蛍光灯の白い光と、駅名の板を照らす黄色い光という、対照的な光が同時に存在していることで醸し出されています。
そのどちらかが欠けたら、この雰囲気はあっという間に失われてしまいます。
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駅舎内に入ると、土・日きっぷの広告を見つけました。
土曜日または日曜日当日の購入はできないため、販売は3月26日金曜日をもって終了していましたが、貼られていた広告には「好評発売中!」の文字。
廃止されるし、販売もしていないけど「好評発売中!」か・・・。何だかなぁ〜。
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さて、次の列車は18時50分発の新津行き。喜多方駅から新津駅へと行ける列車はこれが最終です。
この後も新津方面の列車は一応3本ありますが、いずれも野沢行き。しかも、それらは全て野沢駅から接続する列車はないので、これを逃してしまえば新津へ行くことは不可能になるわけです。
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上下方向関係なく、喜多方駅を18時50分発の新津行きよりも早く出発する列車としては、18時34分発の上りの会津若松行きがあります。
その列車の改札を駅員が始めてしまったので、何を血迷ったか、ついついその改札を受けて、会津若松行きに乗りもしないのに、1番線ホームにノコノコ出てきてしまいました。
まぁその列車をこうして見送るまでは良かったのですが、その後は寒〜いホームでずっと1人で待ちぼうけ。
正直、改札外に戻りたかったですが、さっき改札した人がまた出てきたら「こいつは何がしたいんじゃ?」と思われてしまうだろうと予測したので、凍えながら新津行きを待ちました・・・。
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1番線を会津若松方へ少し歩いてみると、謎の青い機械を発見。
キャタピラを装備していて、6枚の鋭い円盤型の刃。
もう少し近寄ればその正体も分かったのでしょうが、なぜか近づいてそれが何かを調べることまではしませんでした。
ううん、勿体無かった・・・。
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ふるさと向かう最終に 乗れる人は急ぎなさいと♪
優しい優しい声の駅長が 街中に叫ぶ♪
振り向けば空色の汽車は 今ドアが閉まりかけて♪
身分上、ふるさとの懐かしさとかはよく分かりませんが、最終列車が出ていってしまう時というのは、このように大して人気もなく静かなのだろう(それこそ特に喜多方駅のように地方の駅なら)、という想像は何となくつきます。
この人気のないホームを見ていて、つい「ホームにて」を思い出してしまいました。
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ふと上を見上げると、AIZUマウントエクスプレス号の乗車位置案内板が。
この列車には、元名鉄のキハ8500系が使用されていましたが、キハ8500系は残念ながら2010年4月を持って、会津鉄道からも引退してしまいました。
キハ85系と併結運転をしていたころが懐かしい、という方もおられるのではないでしょうか・・・?
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