土・日きっぷで大暴れ!
土・日きっぷで東日本のあちこちを巡る旅


終点の新庄駅は12時28分着なので、あと約1時間。
リゾートみのり号での移動も2/3程度進んでいます。
発車? 「戸閉、よし!」「信号よし!鳴子温泉発車、定時!」
・・・今私がいるのは先頭車3号車の運転席・・・なわけはさすがにありません(笑)

実は、リゾートみのり号の1号車と3号車には簡単な椅子付きの展望スペースがあり、いわゆる「かぶりつき」を椅子に座りながら行うことができます。
せっかくあるなら行ってみるべきだろうと、鳴子温泉駅発車時に、3号車の展望スペースまでやってきていました。

運転席の窓が上下方向にあまり大きくないので、「展望スペース」と言いつつもちょっと展望性には難がありますが、そこらの普通列車で行うかぶりつきと違うのは、やはり椅子があること。

座りながら前面展望ができるというのは、貫通扉の目前まで行って前面展望ができる、JR北海道の789系やキハ281系などでも真似できない芸当です。
だんだん雪深く 11時25分に列車は鳴子温泉駅を定時で発車。
やはり、発車時には地元の有志の方々による横断幕を持っての見送りがありました。

さて、雪は先ほどから見られていますが、せいぜい線路脇に見られる程度でした。
しかし、鳴子温泉駅を発車すると、その雪は線路上にも出現し、一気に雪深くなってきました。
トンネル脱出の瞬間 普通に座席に座りながら外を見ているだけでは分かりませんが、前面展望をしていると、トンネル内を走っているときに、トンネル内でも線路は左右に曲がりくねっているということがよく分かります。

しかも「もう少しで脱出できるな」といったことが分かるので、前面展望をしていると、普通に前が見えることが楽しいだけでなく、座席で車窓を見ているときには厄介なトンネル走行も楽しく感じられます。
こけし ところで、リゾートみのり号の運転席の後ろには、こけしが2人飾られています。

というのも、鳴子温泉はこけしが名産品なのだそうで、その繋がりで置いているようです。JRの制服を着ているようですが、胸の名札の部分のJRマークもきちんと描かれており、かなり精巧な出来です。

ちなみにこの二人にはちゃんと名前があり、左の男性は鳴子温泉駅長の「湯守くん」、その右側の女性は観光駅長の「みずきちゃん」だそうです。
真冬だろう ちょっとだけ前面展望を楽しんで、自席へ。

今回は鳴子温泉駅でいったん列車から降りて、そして再乗車のときに前面展望スペースへと行きましたが、ずっと座席に座っているのが疲れて来た時などに、息抜きでふらふらと行ってみても良さそうです。

さて、列車は雪深い陸羽東線をエンジンを響かせながらなおも新庄へ。
「4月近いからそんなに雪もないだろう」と思っていましたが・・・、いやはやまさかこんなに雪が積もっているとは思ってもいませんでした。

北海道なら4月近くでも雪が積もっていても何ら不思議には思いませんが、正直なところ、東北地方は4月近くともなれば、残雪がちらほら見られる程度だと思っていました。
赤倉温泉 11時50分、赤倉温泉駅に到着。
リゾートみのり号は、「〜湯」や「〜温泉」という駅には全て停車するため、この赤倉温泉駅も例外ではありません。

・・・が、乗る人も降りる人もいないというのは、寂しいですね。
駅も無人ですし、何だか停車するという行為自体が、どこか寂しげな哀愁を漂わせているような気もしました。(←いくら何でも大げさだっての)
もがみ 赤倉温泉駅の次の停車駅は、11時56分着の最上駅。
ここでは列車交換のため、4分の停車時間が設けられています。
交換列車 そして交換する小牛田方面への普通列車が到着。

相手の普通列車はキハ110系。
ハト屋敷 交換する普通列車が到着した後、最上駅を発車する前に自席に戻りましたが、その際、謎の小屋を発見しました。

その小屋は大きな窓が1つあるだけで、中には何羽かの鳩が。
蜘蛛の巣が縦横無尽に張り巡らされ、窓際には鳩の糞か羽根が積みあがっているというもの。

昼間に見たからこそまだ良かったものの、これを真っ暗な夜に目にしてしまったものなら、恐怖で腰が抜けてその場から動けなくなりそうな気もしました(笑)
あと28分 最上駅を出ると、終点の新庄駅まではもうあと30分もありません。
ここからは立ち歩いたりせず、自席でじっくり大人しく「リゾートみのり号での旅」を楽しもうと思います。

田圃はすっかり雪化粧で、見渡す限り「まだまだ冬」というところ。
窓1枚を隔てて、方や列車内は暖房が効いた温かい空間で、方や外は雪が積もる冬の世界。

同じ3月27日でも、東京・上野は気持ちの良い晴れで、鳴子・新庄は寒々しい雪景色。
この「違い」が、自分は遠い地に来て旅をしている、という気持ちにさせてくれます。
雪が・・・ 画像では分かりませんが、ただ雪景色が広がるだけならともかく、やっかいなことに雪が降ってきてしまいました。

横殴りに降る雪と、葉を一つもつけない木々に、小さな波をたくさん立てて荒々しく流れる川。
手に届きそうな所にまで来ている春が、遠のいていっている・・・。そのような光景でした。
蝉?温s(ry 12時09分に、最後の途中停車駅、瀬見温泉駅に到着します。
この画像では、雪が降っているのがお分かりいただけるでしょうか・・・?

瀬見温泉駅には、画像に写っているような、リゾートみのり号が描かれた板を人形が立って持っていますが、このほかにも陸羽東線の各駅で、リゾートみのり号が描かれた旗がホームに立てられていたり、屋根から吊られていたりしました。

あらゆる駅でリゾートみのり、リゾートみのり・・・。
もしかしたら今、陸羽東線の活性化がリゾートみのり号に託されているのかも。
う〜ん う〜ん、結構本格的に降り方になってきてしまいましたね・・・。

もちろん、首都圏の路線とは違い、雪に弱いということはないでしょうから、遅れなどの心配はしていませんが、問題は私が列車から降りるとき、とんでもない寒さにやられてしまわないかどうか。

一応、厚着はしてきていますが、どのくらいの寒さか車内では想像ができません。
うわあああ 「本格的に降ってきたな〜」と呑気に思っていたら、あっという間に吹雪になりました。

横殴りに降る雪が視界を遮り、自席から運転席の窓を見てみると、物凄い勢いで雪が窓に吹きつき、そしてワイパーが高速で往復して窓に付いた雪を飛ばします。

関東圏に住む私からしたら、当然珍しい光景で驚いてしまうわけですが、このあたりに住んでいる方々にとっては普通のことで、しかも毎年この雪と戦うわけですよね・・・。

そういった方々からすれば、東京などで「今夜約1cmの積雪か」といったことがニュースになるのは、「たかがそんなことで」と思われたりしているのかな?

生まれて初めて雪が恐ろしく見えました。
いや、本当に・・・。
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