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きたかた、喜多方。
駅名由来の解説によれば、もともとは、同じ読みで漢字が違う「北方」というのがこのあたりの地名だったそうですが、明治8年に5つの村を合併して町制を施行したときに「喜び多い町」という意味の「喜多方」に改められたそうです。
考えてみると、これほど縁起の良い名前をした地名もなかなかありませんね。
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さて1番線で凍えながら列車を待つこと約15分、ようやく新津行きがやってきました。
「キハ40系列は勘弁してほしいな」と思いながら列車を待っていましたが、その願いが通じたか(?)、車両はJR世代のキハ110系でした。
さぁここから約2時間、新津まで各駅停車でのんびりとした移動です。
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磐越西線235D(キハ110系)

喜多方(18:50)〜新津(20:55)
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1人がけのクロスシートに座ると、それとほぼ同時に列車は発車。
ホームにいためぼしい乗客は皆235Dに乗車し、ホームは人1人いないという状況に。
ちなみにこの列車には、先ほどラーメン屋「大黒天」で私よりも先に店内に入っていった老夫婦も乗車していました。
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会津若松や喜多方から新津へ行ける列車はこの235Dが最終なので、まぁそれなりの乗客はいてもおかしくはないだろうと思っていましたが・・・、どうやらとんだ見当違いだったようでした。
実際は1両に5人いるかいないかという寂しいもの。235Dは2両編成でしたが、たとえ1両で走って2両に分散している乗客を1両に集めても、こりゃあ絶対にがらがらだっただろうなぁ。
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山都(やまと)に到着。喜多方駅の隣ですが、トンネルで山を越えたりするので、約10分の所要時間。
ここでまた雪が降ってきましたが、もう雪はこの1回の旅でも嫌というほど見たので、今更驚いたりする、物珍しそうに見たりするつもりはありません(笑)
どうでも良いことですが、自動放送で駅名だけ「やまと」と聞かされたので、漢字では「大和」と書くのだろうと思っていました。
まさか山の都と書くとはね・・・。
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夜で辺りが真っ暗な上に、走っているところが山間部なので光もなく、車窓を見ようにも何も見えないという状況・・・。
仕方が無いので(?)持参したノートパソコンを取り出して「66.7‰」の制作作業をすることとしました。(この旅をしていたときは、まだ66.7‰は未開設で、開設のために制作を続けているところでした)
コンセントもテーブルもないので、バッテリー駆動で膝において作業。
・・・それにしても8.9型の画面は小さいなぁ・・・。
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黒い闇が広がる中にあっては、民家の明かりの電球色は、妙に暖かい感じがして良いですね。
いわゆる「人の温もり」とは違うものですが、それでも見ていて何だか「心温まる」気がします。
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20時31分、猿和田駅に到着。
この駅は喜多方駅を発車してから16番目に停車する駅ですが、やはり乗客の乗降はなく、喜多方駅を発車して以来の「空気輸送」はなおも継続。
しかも、辺りを見回してみると、私以外の乗客は全員眠っていたようでした・・・。
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猿和田駅の次の駅、五泉駅に20時36分に到着。
ここでようやくそれなりの数の乗客が乗り込みました(1両に10人くらいだったか)が、それでも車内の座席をすべて埋めるには至りません。
さて写真のとおり、五泉駅は自動改札機が設置されています。
恐らく、起点の郡山駅と、終点の新津駅以外の中間駅としては、磐越西線唯一の自動改札設置駅ではないかと思います。
ちなみに、磐越西線はここ五泉駅と新津駅の間でSuicaをはじめとするICカードが使用できます。
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五泉駅では4分の停車時間が設けられていますが、これは上り列車との交換のため。
235Dが駅に到着してから3分くらい経って、上りのキハ110系がやってきました。
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キハ110系の次位は、同じくキハ110系・・・ではなく、2008年に登場した新型のキハE120形でした。
国鉄が民営化してJR各社が誕生して以降は、各社がそれぞれ投入路線にあった車両を独自に開発していったので、結果として多種多様な車両が生まれることになりました。
しかしはキハE120形は先に登場していたキハ110系と連結できる互換性があり、JR九州やJR北海道でも、形式に縛られず異形式の車両が併結して営業運転をしていたりします。
形式が乱立しても、互換性が確保されているというのは、車両運用上、かなり好都合ですね。
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20時50分、最後の途中停車駅、東新津駅に停車。
喜多方から2時間5分、何故か1回も座席から立ち上がらなかったがために、やけに尻も腰も痛いという大変な(?)移動も、もうまもなく終了です。
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20時55分、終点の新津駅に到着・・・!
もう今回の旅だけでも何回か体験していることなので、慣れているはずなのですが、暖房の効いた車内から空気が冷たい車外へ出ると、やはり寒さを気温以上に一層感じますね。
235Dから下車してきた僅かな乗客のうち、半数以上は新津駅で下車するようで、跨線橋で改札口へ。
私はこの後新潟へ向かいますが、残りの半数は、私と同じく新潟へ向かうようです。
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山都駅からずっと降り続けてきた雪は、新津駅でも降っていました。
「この雪を何とか際立たせて撮影できないものか」と思い、やっつけで空に向かってストロボ撮影してみたところ、一応成功したようで雪がくっきりと写りました。
私はこれまで、鉄道が趣味という関係上、ストロボを使用して写真を撮影したことがほとんどありませんでした。
今回、この雪をストロボ撮影してみて、いろいろと使い道はあることが分かりました(笑)
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