おはようございます。快晴とはいきませんが、今日もまずまずの天気です。それでは、幌延駅から旅を再開しましょう[①]。
今日はまず、幌延駅を朝一番に出る上りの普通列車に乗車します。平日でしたから、「こういうのには高校生が乗ってくるのだろう」と思っていましたが、駅舎の中には誰もいませんでした[③]。とりあえず、私が今日の幌延駅の一番乗りのようですね。
前のページにも記したように、幌延町には、高校が存在しません。この町に住む高校生は、別の町にある高校に通う必要がありますが、鉄道利用で考えた場合、上り方面で一番近いのは、約70km先の音威子府駅近くにある、おといねっぷ美術工芸高校です。普通科のある高校で上り方面で一番近いのは、約100km先の美深駅近くにある、美深高校です。
一方、下りで考えると、2つ隣で約16km先の豊富駅近くに、豊富高校があります。また、約57km先の南稚内駅の近くに、3つの高校が存在しています。加えて、幌延駅から道路で約19kmの距離の沿岸部には、天塩高校があります。ここなら、車、あるいは自転車でもなんとかならないこともありません。いずれにせよ、幌延駅から上り方面へ鉄道で通学するのは、あまり一般的ではないと考えられます。
さて、ここで私は、何かがおかしいということに気がつき始めていました。手元にある旅程を参照すると、幌延を6:03に発車する始発の普通列車に乗車することになっているのに、その時刻が近づいても、一向に列車がやってくる気配がないんです。
「始発といっても、幌延で夜間滞泊をしているわけではないようだし、どこかから回送でやってきて(実際には南稚内)、途中駅のように、1・2分程度で乗車を済ませるつもりなのかな」とも思いましたが、6:03を過ぎても、なお列車はやってきませんでした。
そして私は、いよいよ予想もしなかった事実を知らされました。発車時刻表を見てみると、6:03発という列車はなく、代わりに、6:15発という列車が記載されていました[⑤]。そして、「お知らせ」と書かれたポスターに、6:03発の普通列車は、8月30日のダイヤ改正により、発車時刻が6:15に変更されるという旨が記されていました[⑥]。手元にある旅程表は、その変更を反映していません。ああ、大失態・・・。
・・・と言いたいところなんですが、ちょっと言い訳させてください。2014年7月4日に、JR北海道から、8月30日のダイヤ改正の要綱が発表されましたが、この要綱には、「(前略)その他、一部特急列車及び普通列車の時刻を見直します。」と記されています。特急列車の時刻変更と札幌圏の普通列車の変更については、具体的にどう変わるのかをはっきり掲載していますが、宗谷本線の普通列車については、「宗」の字も出てきません。
そのため、私は「普通列車の変更は札幌圏のみで、宗谷本線の普通列車は、特に変更はないのだろう」と考えました。仮にあっても、それは1・2分程度の変更だろう、とも。少々の時刻変更であれば、言及なしで時刻を変更することもあるかもしれません。ただ、それが通じるのは、普通は1・2分程度だと思いますが・・・。10分や20分も時刻を変えておきながら、「その他」の3文字に押し込めて、要綱で一切触れないというのはひどくないですか。
幸い、宗谷本線の普通列車の時刻変更は、駅での滞在時間の長短を左右することはあっても、今後の乗り継ぎにまでは影響を及ぼさないということが分かりました。乗り継ぎにまで影響を及ぼすような時刻変更を知らせてくれていなかったとなれば、さすがに許しがたいものがありましたが。
南稚内方面から2両編成のキハ54形がやってきましたが、まずはここで解結作業を行います[⑦]。分割されたそれぞれの車両のうち、旭川寄りの車両が6:15発の旭川行きの普通列車に、稚内寄りの車両が6:30発の稚内行きの普通列車になるようでした[⑧]。
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