手稲駅にやってきました[①]。JR北海道で最も乗車人員の多い駅が札幌駅であることは言うまでもありませんが、第2位につけているのは、この手稲駅です。新札幌副都心の中心駅の役割を担っている新札幌駅を上回っています。
わざわざ手稲にやってきた理由。それは、平日にのみ運転されるホームライナーに乗車してみたかったからです。JR北海道では、札幌〜手稲・小樽間に、特急型車両を使用したライナー列車を運転しています。通勤客の利用を主眼に置いた列車なので、土曜・休日は運休となり、平日にのみ運転されます。ヌプリ号に乗車する前に手稲発札幌行きのホームライナーに乗車できそうだったので、実際に乗ってみることにしました。
いったん改札を出て、券売機で整理券を2枚購入しました[④]。なぜ2枚?と思われるかもしれませんが、JR北海道のホームライナーでは、乗車時に乗降口の前に立っている係員に整理券を渡さなければならないので、1枚だけだと、手元に整理券を残すことができません。それでは困るので、持ち帰り用の2枚目も購入しておきました。なお、JR北海道の整理券には発券枚数の制限がないので、2枚買っても迷惑はかけていません。
これから乗車するのは7:24発のホームライナーです[⑥]。その次に7:52発があり、更にその後に8:22発、8:33発(小樽始発)があり、朝の手稲〜札幌間では、計4本のホームライナーが運転されます。それにしても、朝の出勤用のライナー列車なのに、なぜ「ホームライナー」なのでしょうかね? 夕方以降の帰宅用のライナー列車はそりゃホームライナーでしょうけど、ここはおはようライナーとかの方が・・・。
列車が入線してきました[⑦]。もともと、札幌運転所〜札幌間を回送する特急型車両を営業運転させたものがホームライナー(ただし、小樽発の列車はわざわざホームライナーのために特急型車両を小樽へ回送する)なので、各ホームライナーは、いずれもこのキハ261系1000番代のような特急型車両で運転されます。普通の特急運用のときと違い、一部の乗降扉しか開かないので、写真のような長蛇の列ができてしまいます。
乗降扉が開いたら、整理券を係員に渡して乗車します。予め整理券を購入しておかなくとも、その場で整理券代を現金で支払っても構いません。JR北海道のホームライナーでは、全ての車両が開放されるので、グリーン車にさえ整理券代だけで乗車することができます。当然、私はグリーン車への乗車を狙いましたが・・・、列に並ぶのが遅すぎたため、グリーン車に乗ることはできませんでした。
グリーン車ヘの乗車は逃しましたが、特急運用では指定席となるuシートタイプの座席にありつくことができました[⑧]。私が座席に落ち着いた後も、次々とお客が乗り込んできました。手稲〜札幌間の所要時間はたった17分ですが、100円(銭函以遠〜札幌間では310円)払うだけで普通列車の混雑を避けられ、ほぼ確実に座っていけるとなると、やはり皆そうしたくなるようですね。
手稲を出発した列車は、終点の札幌まで無停車で走り抜けます。しかし、4分前に手稲を出発した江別行きの普通列車を追い抜かずに走るので、その走りはとてもゆっくりとしたもの。横の道路を走る車やバイクに次々と追い抜かれてしまいました[⑩]。桑園の手前で札沼線と合流し[⑪]、JRタワーの存在が特徴的な札幌駅周辺の街並みが見えてくれば、間もなく終点の札幌です[⑫]。
7:41、終点の札幌に到着しました[⑬]。「特急型車両の回送を営業運転に使用している」というのがホームライナーのミソで、このキハ261系1000番代も、札幌運転所からスーパーとかち1号となるために出区してきたところです。そのため、札幌到着前の放送では、「ご乗車の車両は、札幌から特急列車に使用いたしますが、車内整備を行いませんので、お手数ですが、座席のリクライニングとカーテンを・・・」という放送も流されます。
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