本当の温泉にゆっくりと入っているだけの時間はさすがになさそうだったので、足湯にだけ入って登別駅へ戻ります。登別温泉を真に味わったことにはならないでしょうが、それでも、このような観光要素を取り入れると、旅がより充実したものになることがよく分かりました。
やや時間に余裕があったので、帰りのバスには、足湯入口からではなく、登別温泉(温泉街)まで歩いたうえで、そこから乗車することにしました。行きのバスでは運賃を現金で支払いましたが、登別温泉には窓口があったので、そこで乗車券を購入しました[①]。この写真の通り、運賃は、登別駅前〜登別温泉でも、登別駅前〜足湯入口でも、同じ340円です。足湯入口〜登別温泉の間を歩きましたが、運賃の節約には全くなっていません。
駅前の電話ボックスの脇にある謎の石像「鬼っこゆ〜くん堂」[⑥]。登別小学校の児童によってこの名前がつけられた石像は、へそから”冷泉”を排出しています[⑦]。冷泉であり、温泉ではありません。どういうことかというと、ここから出てくる水はたしかに天然のものですが、水温が18度〜20度であり、25度以上を条件とする温泉の定義にはあてはまっていないということらしいです。足湯ならぬ「手湯」としての利用を見込んでいます。
登別といえばまず温泉が思い浮かびますが、もう1つ、登別と聞いて思い浮かべたいものがあります。それは熊ですね[⑧]。のぼりべつクマ牧場もまた、北海道では有名な観光施設です。半日以上の時間を登別で費やせるのであったならば、温泉とクマ牧場の両方をゆっくりと楽しんでから苫小牧に帰ってもよかったかもしれませんね。
15:46発の特急北斗12号に乗車します[⑬]。登別駅の発車標は、LED式のものではなく、LCD(液晶画面)式のものとなっています。北斗12号は上りの函館行きの特急列車であり、宿がある苫小牧とは逆の方向に向かいます。登別温泉の足湯を体験してきましたが、まだ行きたいところがあるので、いったん苫小牧とは反対側の函館方面へ移動します。では、北斗12号で東室蘭へ向かいましょう。
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