キハ187系による特急スーパーいなば1号に乗車して鳥取へ向かいます[①]。智頭〜鳥取間は距離にして31.9km、普通列車でも50分前後で移動できる区間であり、また、次の8:38発の鳥取行きの普通列車でもその後の乗り継ぎが成立します。必ずしも特急列車に乗る必要性がある区間ではないのですが、まあ、そこは「特急列車に飢えていたから」ということで・・・。もっとも、距離と所要時間の関係上、さすがに自由席でしたが。
先ほど乗車した快速列車では、那岐からの乗車が1人ありましたが、なんとその方もスーパーいなば1号に乗車しました。そして遠くからでも分かる緑色の乗車券は、私と同じ出札補充券。正直、「まあ青春18きっぷなのだろう」と思っていましたが、まさか「青春18きっぷを使わず」、「(短距離でも)特急列車に平気で乗る」という、私と同じ理念を共有されているとは・・・。しかも私と同じ出札補充券。良い酒が飲み交わせそうな人です。
鳥取まではたったの27分ですが、その27分間は、一昨日の特急サンダーバード号を最後にずっと普通列車に乗り続けてきた身にとっては、まさにオアシスそのものでした。リクライニングシートに身を任せ、小駅は次々と飛ばしていくその時間は、快適そのものです。
途中郡家にのみ停車して、列車は終点の鳥取に到着しました[⑤]。岡山で下りのサンライズ瀬戸・出雲号からスーパーいなば1号に乗り換えて鳥取を目指すという移動手段があるとかないとか言われていますが、乗り換えの手間があること、そして上郡〜岡山間の運賃は免除にならないということを考えると、それを実行する人は限りなく少なく、そしてかつての出雲号の代替にもなりはしません。
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