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 山陽本線で厚狭まで移動します。利用した路線の関係上、今日は「気動車デー」とも言うべき日でしたが、電車である117系がやってきました[①]

 車内は一部がロングシートとなっていますが、せっかく117系に乗ったわけですから、クロスシート部に座るべきというものです[②]。最近は、鉄道車両において、木目調の部品を使うことが多くなっていますが、117系は、国鉄時代の1979年に登場した車両でありながら、妻面一面を木目調の仕上げとしています[③]。時代的にも、そして何よりも「優等列車には用いない近郊型車両である」ということを踏まえれば、まさに異例と言えます。

 陽はすっかり沈んでおり、窓越しには何も見えません。19:44に宇部線と接続する宇部に到着します[④]。宇部線は、新山口〜宇部間を瀬戸内海方面を迂回して結ぶ路線であり、同区間の所要時間で言えば、山陽本線とはまるで勝負になりません。

 19:54に厚狭に到着します[⑤]。今日の最終目的地はこことなっています。
















 今日の最終目的地、厚狭に到着しました。北口に接した1番線に、美祢線のラッピング車両が、エンジンを切った状態で留置されていました[③]

 山陽本線・美祢線・山陽新幹線が集う駅で、旧山陽町の代表駅でしたが、同町は、そこまで大きい街ではなかったので、駅前も、まだ20時を過ぎた程度という時間帯でありながら、かなりひっそりとしていました[④]

 今日お世話になるのは、北口を出て徒歩1分というところにある、厚狭ステーションホテルです[⑥]。厚狭駅周辺の宿泊施設としては、このホテルと、1軒の旅館があるのみで、ここは、厚狭駅周辺で唯一のビジネスホテルです。部屋数は合計20室という小規模なホテルですが、良くも悪くも、観光やビジネスで用事ができるような場所のホテルではないからか、予約は簡単にできてしまいました。

 部屋の扉を開けた瞬間、「なんだかやけに広い部屋だな」と思いました[⑦]。たった1泊、それも翌朝は7時台に出てしまうのに、これほどの広さは必要なものだろうかと思いましたが、後になって、ここはデラックスルームであったということを知りました。そういえば、振り返ってみれば、「普通の部屋と500円しか違わない」「禁煙室はデラックスルームにしかない」ということで、この部屋を予約していました。

 しかし、結果的には、このデラックスルームを選んだことは正解でした。ここまでに着た服をコインランドリーで洗濯し、乾燥機にかけたところ、その乾燥能力が極めて貧弱で、ほとんど乾いてくれませんでした。追加で30分乾燥させてもなお湿っぽかったので、私は諦めて、衣類を部屋のあちこちに広げて放置することにしました。その際、部屋の写真の中央にあるソファーが、衣類の置き場として大いに役立ちました。


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