交通機関の食堂=鉄道の食堂車しか見てこなかった私は、この広々とした空間を持つレストランには、ただただ圧倒されるばかり[①]。鉄道の車両と船舶を比較すること自体がおかしいですが、今思うと、食堂車というのは、相当に限られた空間に作られていたものだったんですね。
夕食時のレストランは17:30に開場し、20:00まで営業します。フェリーさんふらわあは、曜日によって運航時刻が変わるため、船内のレストランの営業時間は、夕食・朝食共に、運航時刻に合わせて変動します。私は17:30の開場前から並び、窓側の座席を確保することができましたが、皆思うことは同じのようで、まだ来場している人は少ないながらも、ほとんどの人は窓の近くの席に座っていました[②]。
フェリーさんふらわあのレストランはバイキング方式です。好きなものを好きなだけよそいます。その結果、今日の私の夕食は、このような献立と相成りました[③]。ソフトドリンクのドリンクバーは料金に含まれていますが、生ビールは別料金で500円です。というわけで、全てを合計した今日の夕食代は、1540+500=2040円です。まあ、正直、1540円というのはいかがなものでしょうか。別に旅行中くらい、なんとでも散財はしますが・・・。
窓側の席で食事をすると、このような感じになります[④]。レストランは船体の端にあり(あるいは張り出している)、窓の外は一面の大海である、という状況であれば最高ですが、デッキや柵を挟んでの「オーシャンビュー」であるため、海を眺めながらの食事と言っても、期待しすぎるとややがっかりしてしまうかもしれません。もっとも、夕暮れ時になれば、このような景色を目にしながらの食事が楽しめます[⑤]。
迫りくる夕闇、そして山の影に消えようとしている太陽[⑥]。テレ側にしたレンズ越しに観察してみると(非推奨行為!)、1秒ごとにじわりじわりと位置を下げているのが分かります。フェリーさんふらわあを守る太陽とは、まもなく一時の別れを迎えます。そうなれば、今度は夜空でひときわ美しい光を放つが新たな守り神。さんふらわあ さんふらわあ 満月に守られて さんふらわあ さんふらわあ 満月に守られて行こう―――。
部屋にあるテレビでは、船内の独自放送を視聴することもできます。現在位置の案内も行っており、19:00過ぎに見てみると、日南海岸沖を航海中とのことでした[⑦]。この地図で見てみると、フェリーさんふらわあでの船旅は、まだまだ始まったばかりというところでしょうか。
なお、夕食を食べ終えた後のことですが、持ち歩いているパソコンでのインターネットはできず(大阪〜志布志航路は有料で、エントランスホールなどでは使えるが、客室内は電波が来ない。大阪〜別府・神戸〜大分航路は客室内での利用が可能で、しかも無料)、テレビは衛星放送しか映らない、展望デッキも立ち入り不可、ゲームセンターで遊ぶ年頃でもないし、おみやげは既に長崎で購入済み(=売店に用事がない)。
どうやって時間を潰すべきだろうかと思いながらベッドに横たわっていたところ、いつしか眠ってしまっていたようで、気が付いたら23:00を過ぎていました。その後、散歩をするつもりで特に意味もなく船内をうろついていたら、中途半端な酒酔いと眠気を持つ体にはフェリーの揺れがまずかったのか、吐き気を催して嘔吐専用便器のお世話になる始末。さっさと床に就こうということで、歯を磨いた後、日付が変わる前に就寝しました。
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