今日の最終目的地、津山駅です。岡山県北部の都市・津山市を代表する駅であるとともに、津山線・姫新線・因美線(東津山からの乗り入れ)の3路線が集う主要駅です。津山駅前では、対大阪方面の高速バスが30分〜1時間間隔で多数発着していますが、そこに国鉄バス(現JRバス)も参入していたからか、乗り換えの案内に、「岡山・新見方面」と共に、「中国ハイウェイ−バス」の表記がありました[②]。
先ほど乗車したキハ120形は、行き先表示を美作江見に変えると、東津山方面へ引き上げていきました[③]。18:35発の美作江見行きという列車がありますが、その列車が運転されるまでには、まだ少し時間があります。その後の行方は見ていませんが、美作江見・佐用方面への列車は必ず2番線から発車するので、到着した1番線から2番線への入れ換えでもするつもりだったのでしょうか。
駅構内には、岡山気動車区の津山派出所があります[④]。もっとも、この車両基地自体は特に目立つものではなく、注目されるものといえば、その先にある扇形機関車庫と転車台でしょう。写真右側に写っているコンクリート造りの建物が扇形機関車庫です。扇形をした機関車庫は蒸気機関車向けの設備ですが、その庫内で静態保存されている車両には、キハ181系の先頭車両、キハ33形、DD51形などもあります。
津山〜大阪などの移動は、昔は姫新線だったのでしょうが、今ではすっかり高速バスです。では、対東京のときはどうなのか。高速バスは新大阪駅に立ち寄るので、高速バス&新幹線という手段もありますが、津山線で岡山へ行き、そこから新幹線という手段もあります。運賃・所要時間は平均的には大差ないようですが、より主流なのはどちらなのか? 駅舎内には、岡山〜東京都区内の新幹線の割引切符の宣伝がありました[⑦]。
津山駅前の様子[⑨]。しかし、今のこの津山駅前の眺めは、近い将来に変貌を遂げます。現在、津山駅前では工事が行われており、これが完成すると、バスのロータリーが整備され、現在は駅近くの広域バスセンターで発着している路線バスが駅前にやってくるようになったり、自家用車用のロータリーや歩行者用の屋根が整備されたりするなど、その景観も機能性も大きく変わります[⑩]。
駅前では、大阪方面への高速バスが発着しています[⑪]。津山駅前からは、6:00発の便を皮切りに、以後18:30発の最終便まで、30分〜1時間間隔で出発しており、安価・高頻度・直通・高速を武器に、津山対大阪の移動において、鉄道を圧倒しています。一方、鉄道はバスより初発が早く、最終が遅いので、早朝・夜に津山から大阪へ行きたいということになれば、利用価値が出てきます(まあ、バスより遥かに高くつきますが・・・)。
さて、今日の宿は、津山駅前にあるホテル・アルファーワン津山です[⑫]。津山駅のホームからその建物が見えるくらいに近く、公式的には、津山駅より徒歩2分であるとされています。部屋の写真も掲載しますが、全国展開をしているアルファーワンですから、部屋の設備や内装は全国でほぼ共通で、特に私が申し上げることはないのでしょう[⑬]。このなんとなく古臭い感じのする内装がアルファーワンの特徴でしょうか。
なお、私は特定の系列のホテルにばかり宿泊するようなことはせず、その都度違う系列のホテルを選び、各ホテルの設備や内装、サービスを比較するのが、ある種の趣味になっています。ですから、本当はこのような全国展開のホテルはあまり好まない(その土地にだけあるというようなホテルが一番素晴らしい)のですが、徒歩2分はさすがに魅力的でした。
ちなみに、今日の部屋は図らずも駅側となっていて、窓から「トレインビュー」ができました[⑭]。
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