「なかなか発車しないな」と思っていると、隣の番線に、885系の特急かもめ号がやってきました[①]。そして、しばし停車した後、なんと先着していたゆふ3号を差し置いて先に博多方面へ向けて発車してしまいました[②]。そりゃあ885系と比較すれば、キハ185系など鈍足そのものでしょうが、だからと言って、ゆふ号がかもめ号に抜かれるダイヤになんて存在していたでしょうか?
そう思って調べたところ、鳥栖10:53着10:54発のゆふ3号に対して、鳥栖10:51着10:52発のかもめ12号という列車がありました。なるほど、本来ならばかもめ12号が先着・先発するはずであるが、遅延により後着となってしまった。しかし、動力性能の関係上、キハ185系が885系から逃げ切ることはできないので、後着したかもめ12号を先に行かせた、というわけですか。
これ、何が最大の問題かっていえば、特急同士の追い越しをさせたことではなく、今日も息をするようにかもめ号が遅延していることなんじゃ・・・。
遅れているかもめ号を先に行かせたことを知らせる放送などがないままに、列車は鳥栖を数分遅れて発車しました。原田を通過した後に分かれていく線路は、筑豊本線の線路です[③]。かつては筑豊本線・原田を経由するあかつき号があったことは有名ですね。
博多のひとつ前・竹下は、新幹線の高架橋がすぐそばに控えている駅です[④]。ここを通過すると、まもなく終点の博多に到着します。最後は新幹線の高架橋と並行しながら進み[⑤]、築堤を上って新幹線の線路と同じ高さになり、博多駅構内へと滑り込んでいきました[⑥]。
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