浦上駅にやってきましたが・・・、これは、「ある事情」によるものです。そう隠さずに教えろよ、と言われてしまいそうですが、ここは「ある事情」ということでご容赦願いたいと思います。たしかなことは、別に降りたくて降りたわけではなく、降りずに済むのならば、このまま長崎駅まで行ってしまいたかった、ということです。ただ、そうするわけにはいかなかったんです。
浦上駅は現在高架化工事中であり、その影響で、下り線が仮線になっていたり[①]、駅舎が仮設のものになっていたりと[③]、「真の浦上駅」と言える状態ではありませんでした。高架化工事の完了は2020年?が予定されており、完成までには、まだまだ時間がかかるようです。
今日の最終目的地は長崎です。駅前には、長崎電気軌道(路面電車)の「浦上駅前電停」があり[④]、現在、長崎本線のダイヤが乱れているということを踏まえて、「次の列車がいつ来るか分からない長崎本線ではなく、平常運転をしていそうな路面電車を使って長崎駅に乗り込んでも良いのでは」と思いましたが、やはり、そういうわけにはいきませんでした。
19:45ごろ、長崎行きの普通列車がやってきました[⑤]。しかし、「浦上19:45発の長崎行き」という列車は、時刻表には存在していません。恐らく、遅延している浦上19:26発・長崎19:29着の2863Mではないかと思いますが・・・、断言はできません。
列車は3分ほどで終点の長崎に到着[⑥]。今日昼頃に九州に上陸したときも、どことなく達成感を覚えたものでしたが、長崎は、出札補充券になるほどの長い経路になってしまった乗車券の終着駅です。ここに来るまでに、本州の中で6泊もしています。それほどの長い時間をかけてようやく辿り着いた「(最寄り駅→長崎の乗車券の)本当の目的地」。緑色の券面にいくつも押された途中下車印は、ここに来るまでの激闘の証でもあります。
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