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西を見れば、住宅地が広く薄く広がり、その向こうには、田園地帯があります。また、更にその奥に聳える山々は、山形県の内陸部と日本海側を隔て、同一の県でありながら、まるで異なる気候や文化を醸成しています[①]。そして東を見れば、山はより近いところにありながらも、都市の息吹を感じさせる高層建築が立ち並び、県庁所在地らしい風格を湛えた街並みが形成されているのです[②]。 展望室から出てきて、東口にやってきました[③]。残雪はありますが、道路や歩道の除雪は行き届いているようなので、交通に支障はありません。路面に書かれた白線や標示も、全てくっきりと見えています。 東口駅舎[④] [⑤]。色調は白色系で纏め上げられていて、その壁面に掲げられた「JR東日本 山形駅」の文字もまた、なぜか灰色(ちょっと見にくいのでは・・・)とされているので、モノトーン的な落ち着いた風合いを有しています。駅ビルのブランド名「S-PAL」は赤色で書かれていますが、これがとてもよく目立ってしまっているくらいには、駅舎に”地味さ”があります。 空に現れた飛行機雲[⑥]。山形空港には、現在でも、一応、1日に2往復の羽田便が設定されていますが、頻度や利便性の点においては、とてもつばさ号に太刀打ちできるものではありません。山形〜東京間だけの移動ではなく、羽田空港でまた別の便に乗り継いで遠くへ行くのであれば、一定の存在意義が見出せる、というところでしょうか。 駅前で営業していた百貨店、十字屋[⑦]。全国8都市に展開していた百貨店、十字屋は、山形駅前にある店舗が最後の生き残りでしたが、それも、2018年1月31日をもって閉店となり、これによって十字屋は全滅しました。そのことは全く知らなかったのですが、このとき、駅前の十字屋は、まだ閉店されたばかりだったようです(解体の後、新しいビルを建設する予定)。 全国の様々な都市で結構よく見かける、NTTドコモのビルと巨大なアンテナ[⑧]。場合によっては、これがその都市で最も高い建築物になることもあります(アンテナ部も含めた場合。川崎市など)。ドコモショップは「平常通り営業中」とのことでしたが、それって、わざわざこうやって書くほどのことなのでしょうか?[⑨] まるで、最近までは平常ではなかったと言わんばかりの・・・。 駅舎内に大きく吊り出されていた広告。学習塾の広告でしたが、そこに書いてあったのは、「仙台校」の3文字[⑪]。たしかに、山形市と仙台市は隣り合っていて、東北地方で最大の都市ということもあり、仙台市は、山形市からも多くの人を吸引しています。バスなら所要1時間10分弱で、1時間に4本はあるという運行頻度。休日に気軽に遊びに行ける街でもあります。 17:05発のつばさ154号に乗ります[⑫]。これに乗って目指すのは、次の都道府県の代表駅、福島駅ですが、山形〜福島間の営業キロは約87kmで、100km未満に収まっています。先ほどは普通車指定席に乗車したということもあるので、ここでは、グリーン車に乗ってみることにしました[⑬]。今日は閑散期なので、若干の割高感は出てしまうのですがね。 |
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255系以降のJR東日本の在来線特急型車両は、グリーン車であっても、2+2配列が基本となっています。当たり前といえば当たり前ですが、新幹線のグリーン車も2+2配列です。では、その中間に位置するとも言うべき「ミニ新幹線」の場合はどうなのか?というと、400系では2+1配列でしたが、E3系・E6系では、”在来線サイズ”に則って、2+2が採用されています[①]。 夕暮れが迫る山形県内[②]。12月ほどに日が短いわけではありませんが、2月は、長い時間車窓を楽しむという観点では、まだまだ不十分です。今日で一体何回目の夜を迎えることになるのか、もはや自分でもよく分かりませんが、毎日違うところを旅しているので、夜を迎える地点もまた、毎日異なります。そして、その場所ごとに、各々違った「日没」があります。 かみのやま温泉駅に到着[③]。以前は「上ノ山」という駅名でしたが、1992年のつばさ号の乗り入れに際して、現在の駅名に改められました。「また無駄にひらがなを使って・・・」と言いたくなりますが、地名であるだけ、まだマシだとは思います。「さくらんぼ東根」なんて、それが名産品であるのは分かりますが、駅名の接頭語に使うものかというと・・・。 知っている人は、知っている。知らない人でも、これは何かがおかしいとすぐに分かる。上山市に建つ超高層マンション、スカイタワー41[④]。地上約134mの高さは、東北地方のマンションでは最高のものであり、これほどのものは、仙台市にもありません。大都市でも何でもないところにコレがあるわけですから、それはもう”目立つ”どころの話ではないと言えます。 向こうに見えるのは、南陽市街です[⑤]。ただ、なんといいますか、”南陽”と聞くと、山口県の方を思い浮かべる人が多いでしょうし、街の中心駅は赤湯駅(「南陽駅」はない)なので、その知名度はやや低そうです。しかし、本家の南陽はこちらであり、山口県にかつてあった自治体の名前は、”新”南陽市でした。また、駅名も「新南陽駅」です。 薄暮の時間帯となりました[⑥] [⑦]。雪国の方に来てからというもの、私は、雪原の白さと空の青さの対比がとても美しいことに何度も触れましたが、赤く染まりつつある空と暗闇に溶けていく雪原の組み合わせは、完全な日没を迎える前のほんの僅かな時間にだけ展開するものであり、その希少性と儚さという点において、他にない美しさを持っているように感じられます。 米沢に着きました[⑧]。特別豪雪地帯に指定されているほどの街であり、ホームにも非常に多くの雪が積もっています。次の停車駅は福島(つばさ号の全列車で共通)ですが、その間には、いわゆる「峠越え」の区間があります。福島市を豪雪地帯だと思う人が誰もいないように、福島市と米沢市は、その間に聳える山々によって、気候的に大きな違いがあります。 峠越えの区間に入りました[⑨]。ここは、とにもかくにも山を貫く区間なので、民家はまばらであり、また道路もそうそう見えません。車窓に明かりという明かりが見えることは滅多になく、まさしく暗闇と森の中を駆け抜けるような時間が続きます。 下車駅の福島に到着[⑩]。フル規格の新幹線駅にやってきたということで、写真に写っているように、各乗降扉では、ホームとの隙間を埋めるためのステップが展開されます。もっとも、私は、これを”あえて”跨ぐことが多いのですが。 福島で、仙台からのやまびこ号と連結を行いました[⑪]。鉄道における列車の連結・解結作業というのは、一般の人々にも人気があるもので、やまびこ号とつばさ号が顔を合わせる場所は、「連結・解結作業見学スポット」として整備されています。17両編成となったやまびこ号・つばさ号は、東京に向けて福島を発っていきました[⑫]。 |
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いま、上りのやまびこ号・つばさ号が、福島駅の14番線から発車していきました。この14番線から次に発車するのは、下りの仙台行きのやまびこ号と、山形行きのつばさ号です[①]。奥羽本線と東北新幹線を結ぶアプローチ線の配線の都合上、つばさ号は、上下列車に関わらず、14番線しか使えません。これに併結するやまびこ号も同じです。 下りのやまびこ号がやってきました[②]。E5系は2011年に登場しましたが、当初は、これが充当される列車を予め調べておかなければ、なかなか乗車できないものでした。しかし、増備が進んだ現在では、E5系を充当するやまびこ号やなすの号もとても増えていて、乗車をするにあたっての難易度は、格段に低くなりました。 お約束の駅スタンプ[③]。「ここにあります」、「季節に合わせた台紙を用意します」と、なかなかの気合の入れっぷり。名古屋駅や津駅のように、もはやスタンプを廃してしまう駅もある一方で(その節は、近鉄様にお世話になりました・・・)、この福島駅の事例のように、これを旅行客向けの観光要素とみなして、やる気を持って運用していく駅もあります。 福島駅西口駅前[⑤] [⑥]。米沢ではあれほどの豪雪だったのが一転、雪は、植え込みのあたりにちょっと残っているくらいであり、ほとんどありません。福島駅と米沢駅は、直線距離にして34kmほどしか離れていませんが、やはり気候は全く違うのです。 西口にあるアパホテル[⑧]。当初の予定では、今日は福島で移動を終了する予定で、一度はここに予約も入れました。ただ、旅程を再検討した結果、今日のうちに盛岡まで行く方が良いということが判明したため、この後、仙台経由で盛岡まで向かいます。新幹線があるので、今から仙台に立ち寄って盛岡まで行っても、いたずらに遅い時刻にはなりません。 福島駅は、在来線と新幹線の両方が乗り入れている駅ですが、両者の乗り場は、少しだけ離れています。双方のホームは、跨線橋によって結ばれていて、その間の空間に駐車場があります[⑨] [⑩]。「もう少しお互いに寄せられなかったのか?」とも思ってしまいますが、新幹線を建設する際に、何かそうできない事情があったのでしょう。 一方こちらは東口[⑪]。「ようこそ 花と果物のまち福島へ」と題した大きな時計があります。花としては桜が、果物としては桃が有名です。なお、盤面には兎が現れていますが、これは福島市のPRキャラクター「ももりん」を描いています。 福島市の市街地は、東口の方に形成されているので、賑わいは西口よりも大きいです[⑫] [⑬]。ただし、新幹線の駅ではよくあることですが、新幹線ホームとその駅舎は、裏手側となる西口側に設置されているので(結局、裏手→そこまで発展していない→土地がある→新幹線の建設用地にできる)、東口の駅舎は、繁華街に面している側でありながら、小ぶりなものとなっています[⑭]。 |
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