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※各画像はクリックすると拡大します。



















 ちょっと雪の降り方が強くなってきました[①]。しかし、金沢駅構内には、消雪用の散水設備があるため、大雪に見舞われたとしても、それが大きく積もることはありません[②]。豪雪地帯というほどではありませんが、雪への備えは万全です。

 駅すぐ近くの一等地に、何やら大きな空き地ができていました[③]。衛星写真を確認してみると、以前は駐車場だったようですが、現在、ここにホテル・マンション・商業施設等を擁する複合施設のツインタワーが建設されているようです。既に仮囲いが設置され、工事開始へ向けての作業は進められているようでしたが、後日2月20日、起工式が執り行われ、正式に建設が始まりました。

 駅名標[④]。IRいしかわ鉄道が開業したので、そのロゴが右上に入れられています。しかし、駅構内そのものについては、JR西日本の管轄ということもあってか、ご覧の通り、駅名標のデザインは、JR西日本標準様式のものとなっています。

 体質改善工事が施された683系[⑥]。下り方向へ出発しようとしているこの列車は、回送列車ではなく、IRいしかわ鉄道線経由で七尾線に直通する、特急能登かがり火号です[⑦]。信越本線の篠ノ井〜長野間は、特急しなの号の料金収入を当て込むために、JR東日本の区間と残されたという噂がありますが、それなら、金沢〜津幡間もJR西日本のままにしてくれれば・・・。

 七尾行きの413系普通列車[⑧] [⑨]。JR西日本の七尾線は、津幡〜和倉温泉間を結ぶ路線ですが、JR西日本の車両による普通列車は、全て七尾までの運転となっていて、七尾〜和倉温泉間を普通列車で移動する場合は、のと鉄道の列車に乗ることになります。なお、特急列車は、全て和倉温泉発着です。

 サンダーバード9号として到着した車両は、回送列車として東金沢方面へ引き上げていきました[⑩]。前に立っていたのは683系でしたが、後ろに連結されていた付属編成は、681系でした。両形式間に大きな性能差はなく、混結も可能です。

 各都道府県の代表駅のスタンプも集めていく・・・ということで、金沢駅のスタンプを収集します[⑪]。一応、今のところは、”北陸本線・金沢駅”という表記ですが、これが北陸新幹線・金沢駅になる日は、そう遠い日のことではありません。駅スタンプは、そう頻繁に作り直すものではありませんが、「今しか見られない要素」があるならば、それは今のうちに押しておくべきですね。

 金沢駅を東口方面に出て最初に目につくのは、この骨組みまでもが芸術的な、ガラス張りのドームです[⑫]。「もてなしドーム」と名付けられたこの大屋根は、3019枚ものガラスを使用したものであり、人々が雨や雪に濡れないようにしつつも、明るく開放的な空間を実現しています。その心は「駅を降りた人に傘を差し出す、もてなしの心」。

 やはり観光客が多い金沢駅前[⑭]。国外から羽田空港・成田空港にやってきて、それから新幹線に乗って日本各地を周遊する外国人観光客は少なくないということを考えると、北陸新幹線の開業は、インバウンドにも効果をもたらす存在であると言えます。



















 金沢駅東口では、ホテル日航金沢とANAクラウンプラザホテル金沢が、1本の道路を挟んで並ぶように立っていて、主要な2つの航空会社の系列ホテルが、駅前で熱い争いを繰り広げています[①]。なお、北陸の飛行機事情について言うと、小松空港は日本航空と全日本空輸の両方が就航していますが、富山空港は後者のみとなっています。

 もてなしドームに続いて立っているのは、能楽で使用される”鼓(つづみ)”をイメージしたという、巨大な「鼓門」[③]。観光スポットとしては、これほど分かりやすいものも他になく、多くの観光客が、これを背景に写真を撮っていました。

 さて、なんだか雪が強くなってきましたよ・・・[④]。とりあえずは屋外に立っていられる程度だったのが、視界が霞むほどの大粒の雪によって、とても屋根のないところにはいられないような状況になってしまいました。そのようなときは、もてなしドームの下に行けば大丈夫[⑤]。その屋根は、かなりの範囲を覆っているので、中の方に雨や雪が入り込んでくることはありません。

 多くの人が行き交う駅構内[⑦]。平日は、商務客が多い金沢駅ですが、今日はさすがに観光客が中心です。これまでは、鉄道というものは、好き好んだ”旅”をするときにこそ使うものだったので、少々の不便は気にならなかったのですが、就職後、ある業務で金沢に行く機会が発生し、そのときに北陸新幹線を使ったことで、私はそのありがたみを実感しました。

 北陸新幹線が開業した後、多くの観光客が金沢に押し寄せたことによって、ある問題が発生しました。それは、「荷物を預けたいという需要に対して、設置されているコインロッカーの数が足りない」というもの。それを受けてか、今日は、”臨時荷物一時預り所」が開設されていました[⑧]。一応、新幹線の開業後、増設を行ったようではありますが(522台→1006台)。

 北陸新幹線の改札口[⑨]。開業当時から自動改札機が導入されています(まあ、当たり前といえば当たり前ですが)。一方、在来線の改札口は、前回訪れた2015年8月は、まだ有人改札でしたが、2017年4月に自動改札機が導入されました[⑩]。出雲市や米子でも導入されましたし、JR西日本の地方の主要駅でも、だんだんと自動改札機が広まってきました。

 新幹線ホームにやってきました。駅名標の隣の駅は、まだ新高岡だけです[⑪]。北陸新幹線は、2023年の春に敦賀まで延伸される予定となっていて、2015年の金沢開業の時点で、既にその設置駅も決まっていたわけですから、「シールを剥がせば小松が出る」ようになっていても良いのでは、とも思いましたが、さすがに早すぎますかね。

 はくたか562号に乗車し、富山へ移動します[⑫] [⑬]。金沢〜富山間のみを走るシャトル列車として、つるぎ号も運転されていますが、サンダーバード9号と連絡するつるぎ708号は、金沢11:28発であり、それでは金沢に居られる時間があまりにも短すぎるということで、却下しました。つるぎ号に乗る機会はそうないので、乗ってみたい気はしましたけどね。

 北陸新幹線のホームでは、構造物の一部に、金箔が使用されています[⑭]。ホームの広い空間に、あくまでもアクセント程度に使用している程度なので、そこまで悪目立ちはしません。九州新幹線の某800系のように、車内の妻面側の壁全面に使用する、といったことになると、ちょっと美的センスを問うべき事案になりますが・・・。















 3号車に乗り込みました[①]。昼間の時間帯の列車ということもあってか、車内はガラガラです。まあ、始発駅の時点で満席になっていたら、それはそれで考え物ですが。この先、富山、長野などの主要な駅で乗客を増やし、高崎を発車した時点で、恐らく乗客数のピークを迎えることでしょう。そして大宮からは下車ばかりになります。

 金沢を発車しました[②]。在来線ホームも高架となっているので、その目線の高さは同じです。新幹線は、森本駅を過ぎるあたりまで、在来線に近いところを走りますが、森本駅を過ぎると、よりよい線形を求めて山の方に向かい、在来線と分かれます[③]。山間部を抜けて砺波平野に出るまでは、しばらくトンネルが多くなります。

 まもなく新高岡に着くという頃、車窓に高岡市街が見えました[④]。在来線の高岡駅は、トワイライトエクスプレス号も含め、全ての特急列車が停車するという主要駅でしたが、新幹線の駅は併設されませんでした。一応、城端線でひと駅とはいえ、”新○○”になったのは、やはり苦しいと言えます。高岡駅からは特急が全滅し、新高岡も基本的にかがやき号は通過です。

 富山平野を快走するはくたか号[⑥]。雪は止み、上空には青空が広がっています。新高岡〜富山間は、平野のど真ん中を突き抜けるように走るため、富山駅の手前に450mほどのごく短いトンネルがあることを除けば、あとはずっと明かり区間となります。この好天のおかげで、雪原の白が目にまぶしいですね・・・。

 まもなく富山に到着します。当時、在来線の富山駅では、高架化工事が進められている最中であり、在来線側にも、立派な躯体が出来上がっていました[⑦] [⑧]。2015年4月にあいの風とやま鉄道線の上り線と高山本線の乗り場が高架化され、その後、しばらくその状態が続き、2019年3月に前者の下り線が高架化されたことで、在来線ホームの全面高架化が完了しました。

 金沢から22分で富山に着きました[⑨] [⑩]。在来線の特急が失われた今、金沢〜富山程度の移動でも、新幹線は必須なので、降りる人もそれなりにいます。間に新高岡駅があることで、割安な特定特急料金が適用されないことは、実に残念ではありますが。・・・まあ、金沢〜新高岡、新高岡〜富山で分割することによって、1840円→1720円にはなるのですが。


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