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※各画像はクリックすると拡大します。












 アクアライナー号がやってきました[①]。先頭車両はキハ126-1005で、紛うことなき「全く同じ列車」であることが分かります。なお、快速運転区間は出雲市で終了しており、出雲市〜米子間は各駅停車となっています。

 ところでこのキハ121系、窓が非常に大きく、眺望に優れていることはありがたいのですが、その肝心の窓がカメラのオートフォーカスを狂わせるレベルに汚れていたのには、ちょっとげんなりしましたね[②]。走り続けるうちに傷がついたり、落とせないほどの汚れがついたりもするのでしょうが、窓ガラスそのものを交換するというのは、やはり費用の面で二の足を踏むのかもしれません。

 松江〜東松江間は複線区間となっています[③]。このほか、出雲市〜米子間では、来待〜玉造温泉、安来〜米子(実際にはその2つ先の伯耆大山まで)が複線区間となっています。西出雲・出雲市〜米子・伯耆大山間は電化区間で、列車の本数も比較的多いので、このように細切れになっている複線区間も、ダイヤ組成の上では大いに役立っているはずです。

 揖屋で交換待ち[④]。しかし、対向列車が遅れているとのことで、定刻を過ぎても発車することはできませんでした。相手側の列車をのんびりと待ちますが、このころ、空を覆っていた雲が晴れてきて、車内には陽射しも射し込んで来るようになりました[⑤]。その大きな窓ゆえ、陽射しはガンガンに照り付けるため、服の中では汗が滲み出てきます。

 安来に到着[⑥]。下り線には特急スーパーまつかぜ5号が停車していました。本来のダイヤでは、同列車は安来は通過となっていますが、アクアライナー号が遅れているために、安来に運転停車をしてこちらを待っているようです。

 まもなく終点の米子に到着です[⑦]。先ほども述べたように、西出雲・出雲市〜米子・伯耆大山間は電化されていますが、このあたりの普通列車は、基本的には気動車によって運転されていて、電車で運転される普通列車は、伯備線直通列車などの一部に限られています。そのため、留置線に佇む車両も、キハ47形などの気動車が目立ちます。












 アクアライナー号は、定刻では米子で4分の待ち合わせにて快速とっとりライナー号と接続しています。アクアライナー号は、結局5分ほど遅れて終点の米子に到着しましたが、幸い、とっとりライナー号はその乗り換え客を待ってから出発したため、乗り遅れることはありませんでした。

 米子を出ると、列車はほどなくして境線と分かれます[①]。境線の線路にも架線が張られていますが、これは後藤駅付近にある後藤総合車両所への回送電車の出入りのためであり、境線の旅客列車は、全て気動車によって運転されています。

 日野川を渡ります[②]。この川は、ここから3200mほど離れた地点で日本海に注いでいます。奥が日本海側で、手前が内陸側なのですが、川面を見ると分かるように、水はたしかに手前から奥に向かって流れていて、まさに「日本海”に”注ぐ」という状況です。

 伯耆大山駅でEF64形に遭遇[③]。この駅は貨物駅でもあります。かつて北斗星号やカシオペア号が走っていたころは、冬場にその上り列車の機関車が北で雪を纏わせ、それを関東圏まで持ち込んでくる様を「冬の風物詩」と言っていましたが、このEF64形は、いったいどこまで雪を持っていくのでしょうか(まあ、なんか岡山辺りで付け替えられているような気もしますが・・・)。

 日本海が近い区間に入りました[④]。この海沿いの風を活かすためか、風力発電機が設置されているのが見えます。雪が積もり、空はどことなく青く、とにかく「寒々しい」感じがするこの眺めは、いかにも”冬の日本海側”という景色です。

 御来屋〜下市間で、やたらと海に近い小学校を発見しました[⑤]。その名は光徳小学校と言いますが、そういえばこの学校は、2015年8月にここをスーパーおき3号で通過したときにも目撃していました。2005年度には廃校になってしまった小学校ですが、校舎はあれから2年半の月日が経っても生きていました。「日本で一番海に近い小学校」の佇まいは、今もなお健在です。

 このまま鳥取県の代表駅である鳥取駅まで・・・は行かず、私はとっとりライナー号を倉吉で下車します[⑦]。米子から50分弱で着きました。












 倉吉にやってきました[①]。かつては倉吉線が接続していましたが、現在は山陰本線の単独駅となっています。鳥取・米子の2大都市に比べると、どうしても知名度では劣るところがあるものですが、特急スーパーはくと号の多くがここ倉吉を始終着駅としていることは、倉吉の知名度アップにだいぶ貢献していると思います。列車の終着駅となることには、それだけの効果があります。

 当初は、倉吉駅で食べ物を調達し、このあと鳥取まで乗車するスーパーはくと号の車内で昼食をとる予定でいましたが、駅舎内に「駅なかカフェ」なる、ひとりでも割と入りやすそうな喫茶店があったので、ここでお昼ごはんを食べることにしました[③]。うどんと炒飯のセットにアイスコーヒーをつけて750円と、1000円を大幅に切る非常に安価な値段でお腹を満たすことができました[④]

 市の中心部からは離れているとされる倉吉駅ですが、駅の南側はそれなりに発展していて、すぐそこに市街地があると言われても疑わないくらいには街並みが出来上がっています[⑤]。もっとも、北側は、眼前に山が迫っているのですが。倉吉線の廃線により、街中に近かった打吹駅が失われたことで、現在の倉吉駅が市の唯一の駅となったことから、街の開発の重心が移ったのかもしれません。

 駅舎内に置かれていた花壇のフレームには、トワイライトエクスプレス瑞風の焼き印が押されていました[⑥]。考えようによっては、これを同列車のグッズのひとつとして売り出しても良いような気がします。値段は2200円くらいでしょうか?

 現在の駅舎は、2011年1月15日に完成した橋上駅舎です[⑦]。先ほど、「駅の北側には山が迫る」ということをお伝えいたしましたが、旧地上駅舎時代は、案の定、駅への出入り口は南側にしかありませんでした。しかし、橋上駅舎化を果たしたことで、駅舎自体が南北の自由通路も兼ねるようになったため、駅の北側から(へ)の行き来が便利になりました。


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