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串本の次の古座で、287系による特急くろしお18号と出会いました[①]。まあ、この時間帯の天王寺・新大阪方面であれば、それほど混雑するものでもないのでしょうが、とはいえ空席が目立ちます。もっとも、それはくろしお1号においても同じであり、白浜を出ると、あとは各駅でパラパラと下車があるのが基本で、乗る人はまず見かけません[②]。 古座の次は太地です[③]。全ての特急列車が停車する駅でありながら、1面1線でホーム屋根もほとんどないという簡素な造りであり、また、駅の裏側には、思いっきり森が広がっています[④]。そして駅を発車すると、早速トンネルに突入するというのですから[⑤]、その”奥まった”立地は、ますます際立ってしまうと言っても、決して過言ではありません。 和歌山から2時間40分以上をかけて、下車駅の紀伊勝浦に到着しました[⑥] [⑦]。ここまでの営業キロは185.8kmであり、特急料金・グリーン料金共に、200kmまでの区分に抑えることができました。ちなみに、新宮になると、それは200.7kmとなり、”ギリギリで(たった700mのために)200kmオーバーの区分になる”という、非常に嫌な展開が待ち受けています。 |
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久しぶりの紀伊勝浦駅です[①]。大阪方面からの特急くろしお号は、紀伊勝浦を超えて新宮まで乗り入れ、逆に名古屋方面からの特急南紀号は、新宮を超えて紀伊勝浦まで乗り入れます。よって、紀伊勝浦〜新宮間は、両方の特急が乗り入れていて、特急の本数が充実しています。 厚ぼったい駅名標の底面を見てみると、駅名を示すパネルは、フックが固定金具で緊縛されていることが分かりました[②]。ラインカラーの導入など、駅名標のデザインが変わるときは、上から新しい内容のものをシールで貼り付ける等で対処していることが多いような気がするので、一度決まった内容は取り換えられないのかと思っていましたが、これならパネルの交換ができますね。 「紀伊半島大水害 まけるな和歌山」とは、2011年の台風12号による水害のことを指しています[④]。那智〜紀伊天満間の橋梁が流失するなど、紀勢本線においても大きな被害が出ました。この絡みで、紀勢本線が全線で運転を再開するまでの間、串本行きのくろしお号、紀伊勝浦行きのくろしお号といった、普段は見られない組み合わせも誕生しました。 白馬村から100トンの雪が運ばれ、ここ南国勝浦で、雪まつりが開催される・・・とのこと[⑤]。都会では、しばしば臨時のスケートリンクが用意されることがありますが、長野から和歌山(それも南端)まで雪を運んでくるとは、なかなかの気合の入れようです。 駅構内[⑥]。くろしお1号が発車してからだいぶ時間が経つので、もう人もあまりいません。自動改札機は導入されていませんが、「和歌山県内にある特急停車駅でのICOCAの運用開始」に伴い、簡易ICカード読み取り機が設置されています。なお、ここでたんまりと切符が入った袋を落とし、後ろから駅員に追っかけられたことで救われたというのは秘密です(笑) 駅前の様子[⑦]。まあ、2月ということで、熊野地域にとっての観光シーズンではない、というのは分かりますが、土曜日の紀伊勝浦駅前にしては、ちょっと閑散としすぎてはいませんでしょうか。タクシーは5台以上が待機していますが、それほど頻繁に列車が発着するわけでもありませんし、降りてきた客の全てがタクシーに乗ることもなく・・・[⑧]。 ちょうどお昼時だったので、駅前にあるお食事処に入ることにしました[⑨]。海鮮料理を提供しているお店のようですが・・・、どうやら、”推し”はミックス丼のようです[⑩]。あれやこれやと贅沢に詰め込んだ丼であるだけに、最も高価な料理なのかと思いきや、イクラ丼をはじめとして、それよりも高いものは他にいくつもありました。 これがミックス丼の全貌[⑪]。スマートフォンで撮った写真なので、イマイチおいしそうに見えてくれないのが残念ですが・・・、いざ食べ始めてみれば、そこはさすがに地元の海で獲れたものを詰め込んだ海鮮丼。美味であるに決まっています。これで1500円なら、価格と中身の価値は、十分以上につりあっています(観光客の足元を見た価格設定ではありません)。 ホームや駅構内に発車標があることは、全くおかしなことではありません。むしろ最も自然というか、そこ以外に、いったいどこに設置すべき場所があるというのか、と言いたくなりますが、ここ紀伊勝浦では、駅の外(コンコースに繋がる階段の前)に駅名標があります[⑬]。車を運転していると、見通しが悪いところに、よく「予告信号灯」がありますが、これではまるで「予告発車標」。 12:24発の特急南紀6号に乗車するために、1番線に向かいます[⑭]。各ホーム間の連絡通路は、なんだか”赤く”、あたかも神社の中にいるかのように感じられる造りとなっています。 |
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紀伊勝浦駅で発車を待つ特急南紀6号[①]。新宮までは1区間(途中駅は通過)ですが、そこまではきちんとJR西日本の乗務員が担当します。排障器に取り付けられた、やたらと大きなクッションらしきものが目に付きますが、これは鹿との衝突対策として装着されているもので、当たった鹿を跳ね飛ばして軌道外へ追いやることにより、床下への巻き込みを防ぐとの触れ込みです。 特急南紀号は、全ての列車が名古屋発着で運転されます[②]。一方、和歌山県側の終着駅には2つの選択肢があり、ひとつはここ紀伊勝浦、そしてもうひとつが新宮です。1日に4往復が運転されますが、そのうちの1往復が新宮発着となっています。 この列車に津まで乗車しますが、今回は普通車です[③]。キハ85系のグリーン車には、先頭車両(パノラマ型)で2+1の座席配列になっているものと、中間車両(半室)で2+2になっているものの2種類がありますが、南紀号に連結されるのは、基本的に後者です。それゆえ、グリーン料金を払う意味があまり見出せません・・・。 3号車指定席の車内[④]。ガラガラと言ってもよいくらいの埋まり方です。まあ、紀伊勝浦から乗車する人は、それほど多いものでもないのでしょう。「ワイドビュー」を名乗る通り、窓は非常に大きなものですが、座席部分の床を一段高くすることによって、高い位置からの視点を確保しようという試みもなされています。 紀伊勝浦〜新宮間は、ほとんどのところで海沿いを走ります[⑤]。紀勢本線は、串本(本州最南端)を頂点としてU字型を描いているので、いま見ているこの海は、串本までで見えていたのとは反対側ということになりますが、やはりたったひとつの小島もなく、とにかく水平線が果てしなく広がっています[⑥]。海岸も無人で、まさに「海、海、海」というところ。 新宮に到着しました[⑦]。特急くろしお1号として到着した283系の姿が見えています。ここから先は、JR東海の区間となり、また非電化区間にもなるため、キハ85系の本領が発揮されます。 新宮の次の停車駅は、熊野市です[⑨]。もとは「紀伊木本(きいきのもと)」を名乗り、紀勢本線の全通時に熊野市に改められました。当然、「熊野」にしようという意見も上がっていたようですが、熊野では”熊野地域全体の中心駅”という印象を与えかねないということで、あくまでも”熊野市の中心駅”ということで、市をつけることになりました。 新鹿通過後に車窓に現れる、とてつもなく美しい海水が印象的な入り江[⑩]。水だけでなく、砂浜もまた随分ときれいですが、この入り江は新鹿海水浴場として整備されていて、特にその水質については、三重県公式の水質検査において、毎年必ずAA(最高)を取得している、お墨付きの素晴らしさです。絵の具も顔負けのこの青さ、今度じっくりと見てみたいものです。 尾鷲湾の車窓[⑪]。海に面した街ではありますが、基本的には山がちなところなので、湾を挟んだ反対側に聳える山々も、そう遠いところにあるものではありません。13:31に尾鷲に到着します[⑫]。 |
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