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ときわ69号がやってきました[①]。現在、常磐線の特急列車は、全てがE657系によって運転されていて、これ以外の車両に当たることはありません(臨時の185系踊り子号はありますが)。「普通車にも可動式の枕を」という、JR東日本の”進化した普通車”は、在来線の特急型車両では、2012年に登場した、このE657系から始まりました(新幹線は、2011年のE5系から)[②]。 我孫子を通過します[③]。現在の我孫子駅は、特急列車の停車はありませんが、かつては一部が停車していました。我孫子では、常磐快速線と我孫子支線が接続していますが、分岐駅通過の特例は設定されていないので、今回のような乗り方をするためには、我孫子〜柏間の往復乗車券を別途購入することになります。 取手を通過すると、沿線に絶え間なく住宅街が展開するような車窓は終了し、長閑な郊外の風景が見られるようになります[④]。常磐線の取手以南は、実は踏切が2つしかなく(北千住駅の南方、三河島〜日暮里間)、このことも、取手以南の人口集中度合いを示しています。逆に取手以北は、踏切がそこかしこに設置されています。 住宅街の中を通り抜けるような区間を終え、比較的線形が良い場所に入ってきたということもあり、列車は速度を上げました。E657系の最高速度は130km/hであり、ようやくその性能が真に活かされる区間に来ました[⑤]。常磐線は、もとより線形が良く、高速で走れる区間が多いようですが、そこに車体傾斜等を導入すれば、上野〜水戸間60分切りを目指せはしないでしょうか? 土浦駅の北側にある電留線[⑥]。常磐線の普通列車は、土浦以南・以北共に、土浦を始終着とする列車が多く設定されています。また、特急列車についても、完全に通勤特急として運転される一部のときわ号については、やはり土浦を始終着としています。 高浜を通過[⑦]。下りの普通列車は、ここで特急列車の退避を行うことが多く、ときわ69号も、高浜で先行する勝田行きの普通列車を追い越しました。ときわ号は、ひたち号と比較すると、中規模の駅にもこまめに停車していくという性格を与えられていて、ひたち号は基本的に通過する土浦、石岡、友部といった駅にも停まります[⑧]。 まもなく県都の水戸に到着します[⑨]。私も含め、常磐線の特急列車は、その需要の多くが、水戸に向いています。座席の販売状況を示すランプは、その人が降りる駅に着くよりも前に色が変わるため、水戸の手前で赤色(空席)の座席が一気に増えたことからも、水戸で下車する人の多さがうかがわれます。 千波湖付近[⑩]。だいぶ暗くなってきているので、肝心の湖の様子はよく分かりませんが、自動車の多さが、ここが都市であることを教えてくれます。そして、窓越しに見えてくる街明かりが段々と増えてくると、水戸市の市街地が近づいてきていることが分かります[⑪]。大きな街ではありませんが、それでもここは県庁所在地です。 柏から1時間弱で水戸に着きました[⑫]。列車そのものは勝田行きですが、多くの人が水戸までに降りてしまうので、この先も乗る人は少なく、4号車は、ほぼ空気輸送状態に・・・[⑬]。なお、新青森〜青森間、宮崎〜宮崎空港間、早岐〜佐世保間などとは異なり、水戸〜勝田間には、乗車券のみで特急列車に乗れる特例はありません(まあ、別に必要でもないと思いますが)。 |
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わが地元・茨城県の県庁所在地、水戸にやってきました[①]。しかし、茨城県民でも、県南に住んでいる人々は、県都・水戸への用事はほとんどなく(東京の方が近く、仕事もモノも溢れているので)、水戸に来るときというのは、隣接する茨城町にある、運転免許センターに行くとき(水戸でバスに乗る)くらいのものです。おっと、茨城県民トークでした! 多くの人が行き交う水戸駅構内[②]。以前は、取手駅よりも利用客数が少なかった時期がありましたが、現在は茨城県内にある駅としては、最も利用客数が多い駅となっています。ただし、これは、ベッドタウンにおける大都市の吸引力と、県都が持つ商業・行政的な吸引力を比較すると、前者の方が勝ることがありうるという事実を示しています。 駅ビル「エクセル」がある水戸駅[④]。この南口のペデストリアンデッキは、テレビ番組で茨城県民をインタビューする際によく使われる場所なので、それで見たことがあるという人もいるのではないでしょうか。そのエクセルの隣には、「水戸サウスタワー」が立っていますが、これら2つは、あくまでも別の管理者による別のビルなので、よく見ると繋がっていません(一本の連絡通路もない)[⑤]。 北口の様子[⑦]。主な商業施設や市役所、学校等は北口側に集積しているので、こちらの方が人や車が多いです。県庁は、南口側にあるのですが、1999年に、駅から直線距離で4.2kmというかなり不便なところに行ってしまいました(移転前は北口側、駅から600mほどのところにあった)。そのため、県庁の存在は、南口の発展・開発には寄与していません。 水戸といえば偕楽園。偕楽園といえば梅[⑨]。現在、偕楽園では、”水戸の梅まつり”が開催されているようです。偕楽園の梅が見ごろになると、赤塚〜水戸間にある偕楽園駅の営業が開始され、特急列車も含めた各種列車の停車が開始されます。 引き続き常磐線を下っていきます。18:08発の特急ひたち21号に乗って、終点のいわきを目指します[⑩]。常磐線の特急列車は30分間隔で運転され、上野発毎時00分がひたち号、30分発がときわ号となっています。前者の方が停車駅が少ない(基本、上野〜水戸間無停車)のため、水戸駅に至る時点では、その差は30分よりも縮められてしまっています。 |
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ひたち21号で使われている編成は、水戸の梅まつりを宣伝するラッピングが施されている編成でした[①]。ラッピングといっても、四角形の広告を貼り付けているだけなのですが・・・。E657系の白色は、東海道新幹線の車両のような、純度100%の白色ではなく、少し赤色を混ぜたような、ごく僅かに桃色に見えるような白色で、まさに梅を思わせます。 勝田駅では、651系の姿が見られました[②]。特急草津号・あかぎ号において定期運用を持っている651系ですが、なおも勝田に残存している車両は、基本的には臨時列車用として扱われていて、出番は少ないです。現在、いわき〜富岡間に、651系を用いた定期普通列車があり、これが勝田の651系における唯一の定期運用です。 なんとなく口が寂しかったので、リンゴアイスを購入しました[③]。もとより、私は、あまり車内販売を利用する人間ではないので、車内販売で何かを買うというのは、我ながら”珍しいこと”です。もっとも、こういう人が多いからこそ、車内販売は衰退の一途をたどっているのでしょうね。いま、JR東日本の列車では、弁当やアイスは、販売品目から外されています。 日立駅で目に飛び込んでくるのは、もちろんコレ。日立製作所のネオンサインです[④]。JR東日本初の新型特急車両にして常磐線のエース格として導入された651系は、あろうことか、お膝元の日立市を走るにも関わらず、日立製作所は失注しました。これを痛く思うところがあったのか、後のE653系とE657系は、日立製作所が数本を製造しています。 高萩も過ぎ、街明かりが少なくなってきました[⑤]。ひたち号は、列車本数も少なくなった常磐線を快調に走っていきますが、130km/hで運転するのは日立までで、日立から先は、120km/hに抑制されます。ここを130km/hにするのは難しいことなのでしょうか?(10km/hだけでも引き上げれば、多少は高速化が行えると思うのですが)。 最後の途中停車駅、湯本に停車[⑦]。水戸から先は、各駅でパラパラと降車する人の姿が見られますが、乗る人はあまり見られません。水戸〜いわき間は、”そこそこに利用客がある”駅が多く、かつては、水戸〜いわき間の19駅(水戸・いわき含む)のうち、14駅が特急停車駅(同、含む)でしたが、多少は整理され、現在は11駅となっています。 まもなく終点のいわきです。ここまで乗り通す人は少なく、車内には空席が目立ちました[⑧]。先ほどのときわ69号と同じで、ひたち21号についても、やはり水戸で降りる人が多かったのでしょう。19:15、列車は終点のいわきに到着[⑨]。私もここで列車を降ります。東日本大震災以降、いわき以北での特急列車が失われましたが、2020年春、それが復活します[⑩]。 |
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