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三原の次の糸崎に、「この先フォトスポット」なる掲示が出されていました[①]。なるほど、たしかに素晴らしい眺めが見られるようですが・・・、しかし、この景色が展開されるのは、進行方向右側。一方、いま私が座っているのは、進行方向左側の座席です。だからといって席を立ち、座席を明け渡すのも嫌(福山まで35分かかる)なので、今回は諦めるしかありません。 福山の手前で、山陽新幹線の高架橋が現れました[②]。これが見えると、まもなく福山です。三原〜福山間は、新幹線自由席特急券が特定料金となる区間(860円)ですが、広島〜三原間もまた、同じく特定料金(970円)が適用されるので、広島〜福山間の特急券は、都合860+970=1830円に抑えることができます(通しで買うと2480円)。 福山駅は、1階がコンコース、2階が在来線、3階が新幹線という特異な重層構造をとっています。そのため、列車は、駅の手前で新幹線の高架下に潜り込みます[③]。そして到着する福山駅の在来線ホームは、文字通り新幹線のホーム・線路の真下に位置しています[④]。天地方向が異様に低く、かなりの圧迫感があるホームですが、その代わり、雨に濡れる心配はありませんね。 「・・・ラッセル車をしっかり点検し、降雪に備えています」[⑤]。ちょうどこの旅に出る数日前ごろに、件の全国的な豪雪があり、とりわけ三江線と北陸本線については、「除雪すりゃいいってもんではない」というレベルの大雪に見舞われていました。そのため、今回の旅では、これらを初めとする大雪に見舞われた路線がどれだけ動いてくれるのかが、出発以前からの懸念事項です。 ここからは福塩線に乗ります。福塩線のホームは、新幹線の高架下から外れたところに置かれていて、普通の「屋外のホーム」です[⑥]。奥の105系が目的の列車ですが・・・、さて、手前にいる気動車はいったい? JRの車両ではなさそうですが・・・。 これから乗車するのは、13:34発の万能倉行きです[⑧]。2018年3月のダイヤ改正までは、1日に3往復あった万能倉行き(万能倉始発)ですが、同改正で1往復が府中行きに延伸され、1往復が設定廃止となったため、現在では1日1往復のみの運転となっています。もとより”中途半端な”行き先でしたが、それが1日1回しか見られなくなったとなると、希少性はますます高まりました。 さて、一方、隣にいる13:54発の「早雲の里荏原」行きは、この先の神辺で接続する井原鉄道線に直通する列車です[⑨]。1日に3往復、JR福塩線から(に)乗り入れる列車が設定されています。井原鉄道では、総社〜清音間で同線の列車に乗るときは、井原鉄道の乗車券しか受け付けない(JRの乗車券では乗れない)とされていますが、福山〜神辺間では、そのような規制は特にありません。 |
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どうせなら、少しネタに走って、神辺までは井原鉄道の列車で移動してやろうかとも思いましたが(それでも旅程は成り立つ)、やっぱり普通に移動しましょう。105系2両編成で運転される万能倉行きに乗車します[①]。 福山駅は全面的に高架化されているため、最初は高架線を走ります[②]。福山を出ると、福塩線の線路は、ほどなくして進路を北にとり、そして高架区間もそう長くは続かずに終わります。 次の停車駅は備後本庄です[③]。ご覧の通り、最初は2面2線で行き違いが可能であったのが、いつしか上り側の線路が剥がされ、単式1面1線の駅となりました。しかし、プラットホームは今も残存しています。また、駅を出てすぐのところに用水路がありますが、そこでも、かつて上り線の線路が敷設されていたときに使われていたガーターが残っています。 続いて横尾。ここで上り列車と行き違いを行いました[④]。一見、島式1面2線の駅に見えますが、よく見てみると、柵があるせいで手前のホームから上り列車に乗り込むことはできないほか、上り線は上り線で別のホームがあることが分かります。よって、この駅は、単式1面1線×2というやや変則的なホーム構成の駅となっています。 神辺で件の井原鉄道線が分岐します[⑤]。全線単線非電化(清音〜総社間のみ、形式上は複線)ですが、多くの区間が高架・盛り土となっているほか、線形もまずまずで、車両の性能もやたらと高い(355馬力・最高110km/h対応)ため、開業当初は、単線非電化のローカル線としてはかなりの異例ともいえる、最高110km/hでの運転を行っていたようです(現在は95km/h)。 福山から22分で終点の万能倉に到着です[⑥]。ここで後続の列車を待ちます。 |
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「まんのうぐら」と読みそうになりますが、これで「まなぐら」と読みます[①]。いま乗ってきた列車が万能倉行きであったように、福塩線においては、主要な駅のひとつとして数えられます。ここから先は、各駅の利用客が一段減ります。 ところでこの万能倉駅、島式1面2線の駅なのですが、黄色い線同士の間隔から分かるように、ホーム幅がやたらと狭いです[②]。まあ、大勢の利用客が押し寄せてホームは大混雑・・・となるような駅ではないので、これでも大丈夫なのでしょうが、屋根の柱は、ホームの中心に立てられているため、柱付近を通るときは、少なくとも黄色い線の上を歩くことになってしまいます[③]。 駅舎とホームは、跨線橋によって結ばれています[④]。意外にも、構内踏切ではありません。駅舎側には住宅街が広がり、この写真とは反対の裏側には、ユウホウという会社の福山工場の敷地が広がっています[⑤]。 万能倉駅駅舎[⑥]。小振りながらもしっかりとした駅舎を持ち、駅舎内には、ベンチや自動券売機も設置されていますが[⑦]、みどりの窓口と駅員配置については、2009年3月をもって終了しています(現在は無人駅)。無人駅の駅舎内で、ひとりでのんびりと次の列車を待つ・・・と行きたかったのですが、この後、小学生のサッカー少年団がやってきて、駅は賑やかになってしまいました。 |
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