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 2018年2月当時、いわき以北の常磐線は、富岡まで開通していました[①] [②]。富岡〜浪江間に不通区間を挟み、浪江から岩沼(仙台)まで、また列車が運転されている区間となります。常磐線の不通区間は、富岡〜浪江間の20.8kmにまで縮減しました。

 かつては”平(たいら)駅”を名乗っていたいわき駅。自治体としての平市は、1966年には消滅(合併により「いわき市」)しましたが、駅は、1994年11月まで平駅のままでした。ひらがなしかない駅名ということで、駅名標の日本語表記は、「いわき」のみとなっています[③]。本来ならば、漢字↓ひらがなとなるので、「いわき」の下のスカスカ具合が妙に気になります・・・。

 品川行きのひたち28号がいわきを発車します[④]。今日は終日天気に恵まれ、いわき市も三日月に見守られています。子供のころは、いわきくらいまで来れば、「思えば遠くへ来たもんだ」と思ったことでしょうが、今となっては、いわき程度では「近所じゃないか」というところ。しかし、それは強ち「個人的な感覚」でもなく、現在、いわき駅は、東京近郊区間に組み込まれています。

 小野新町からの磐越東線の列車が到着します[⑤]。常磐線は電化路線、郡山で接続する東北本線・磐越西線(喜多方まで)もまた電化路線なので、両端を電化路線に挟まれた非電化路線となっています。車両運用上は、電化した方が良さそうに感じられますが(ここのために気動車を用意しなくてよくなるので)、まあ、いまさら電化することはないでしょう・・・。

 このとき、常磐線では、とあるアニメとコラボしたスタンプラリーが開催されているようでした[⑦]。品川〜水戸間の合計8駅にスタンプが設置され、それらを集めていくというイベントのようです。ところで、「梅の花舞う水戸の陣」とか、「2月17日開始」としている割には、終わりは3月25日までとなっています。水戸の梅まつりは、3月31日まで開催されるのですが、なぜ・・・。

 いわき駅に停車するE657系[⑧]。折り返しの特急ひたち30号として運用するために、現在車内整備が行われています。いわきを出る最終の特急列車は、20:16発のひたち30号で、品川まで至ります。

 車体妻面部に貼付された「HITACHI 2011」の銘版[⑨]。先ほどもご説明したように、651系を失注した一件もあってか、E657系の製造には、日立製作所も参画しています。現在在籍するE657系・計17本のうち、6本が日立製(うち2本は近畿車輛と折半)となっています。

 いわき市の人口は約34万人で、実は福島県内第1位です(もっとも、面積も最大)。その人口数だけを見れば、列車本数が多くても不自然ではありませんが、実際には、常磐線でもこの程度です[⑩]。上りは、14時台には普通列車がなく、21時台は、列車そのものがありません。都市の規模を踏まえると、ちょっと寂しい数です。

 19:33発の郡山行きは、今日の磐越東線の最終列車です[⑪]。同線は、いわき市(34万人)と郡山市(33.5万人)を結ぶ路線で、なおさら列車本数に期待を持ちたくなりますが、最終列車は19:33発で、郡山まで直通する列車は、1日5本しかありません(小野新町乗り換えも含めると+1本)。いわき市と郡山市は、連なる山々で分断されており、人の交流が少ないということも関係していると思います。

 いわき駅改札口[⑫]。南北を結ぶ自由通路があり、そこから改札口に繋がっています[⑬]











 いわき駅舎[①]。現在の駅舎は、2007年に開業した橋上駅舎です。改札口は、少々高いところに設けられているというのか、南口側については、改札口とペデストリアンデッキを結ぶ階段・エスカレーターがあり、そのペデストリアンデッキから、また地上へ降りなければなりません。一方、北口側は、改札口の高さのまま、そのまま外に繋がります(北口は丘になっているようです)。

 人口約34万人のいわき市は、福島県内で最大の人口を擁しています。駅前に出てみると、なるほどたしかに都市の雰囲気があります[②] [③]。ただし、いくら34万人がいるといっても、面積も1232km2あるので、人口はある程度分散しているということなのでしょう、「とても賑わっている」というほどではありません。勿来〜内郷間や草野〜末続間もいわき市内ですからね。

 住宅設備機器メーカーの大手として知られるクリナップは、いわき市に一大生産拠点を構えていて、市内に合計8つの工場を持っています[④](キッチン用品、バス用品といった商品種目や、切断、着色といった工程で分担している)。個人的な思い出話とはなりますが、学生時代に就職活動をしていたときには、クリナップを受けたこともありました。

 いわき駅前からは、各方面に向かって、多くの高速バスが出ています[⑤]。郡山駅までは、毎時1〜2本ほどのバスが出ていて、鉄道(磐越東線)よりも圧倒的に便利です[⑥]。運賃は1,700円、所要時間は1時間40分で、これは鉄道よりも僅かに劣りますが(1,660円、1時間30分台)、本数が違いすぎます。磐越東線の少なさは、バスに負けているからというのもあります。












 今日はいわきで移動を終了します。グランパークホテル パネックスいわきが、今日のお宿となります[①]

 ホテルそのものについては、特に語るべきところはありません。[②] [③]。あえて言えば、安物の海外製ではなく、パナソニックの32型テレビを設置している点は、高く評価できると言えるでしょう。ホテルは、設備そのもので大きな差別化をすることが難しいですから、「ちゃんとしたテレビを置く」とか、「ちゃんとした冷蔵庫を置く」とか、そういった点を打ち出していってはどうでしょうか。

 いわき駅から徒歩2分のところに位置しているということもあって、ホテルの周辺には、いわき市の街並みが広がっています[⑥]。ルートイン、東横イン、アルファーワンといった有名チェーンホテルも進出しています。それにしても、この辺りは、どうも年数を経た建物が多いように思われて、ちょっと不気味な雰囲気が漂っているのが、なんともいえないのですが・・・[⑦]






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