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 ひかり464号に乗車します[①]。よくよく考えてみると、私は、のぞみ号に乗る機会には恵まれていますが、ひかり号やこだま号に乗る機会は、あまりありません。まあ、それは、両列車しか停まらないような駅に行く用事があまりないからなのですが・・・。

 発車の数分前になっても、自由席車内はガラガラでした。そのため、座席も選びたい放題、写真の座席も撮りたい放題[②]。なんとなく3列席を撮ってみましたが、このように見てみると、2cmの違い(座席幅。A席・C席・・・43cm、B席・・・45cm)は大きいですね。写真で見ても、横幅の違いがはっきりと分かります。知っている人との3人組で乗るなら、B席を選びたいですね。

 岡山を発車し、「やけに速いな」と思ったので、スマホのアプリで速度を測定すると、ひかり号でありながら300km/hを出していました[④] [⑤]。山陽新幹線は300km/h運転に対応していますが、それはのぞみ号とみずほ号に限定した話かと思っていました。2017年3月のダイヤ改正で、全ての定期ひかり号(東海道区間発着)がN700系となったので、N700系限定のスジを引いているようですね。

 15分で相生に到着しました[⑥]。岡山発着のひかり号は、岡山〜新大阪間は各駅停車となり、同区間におけるこだま号的な役割も担います。ひかり464号は、相生で13分も停車するので、ここで息抜きと後続列車の通過シーンの見学のために、ちょっと車外に出てみました[⑦]。一方その頃、下りホームからは、ひかり495号が発車していました[⑧]

 のぞみ10号がひかり464号を追い抜きます[⑨] [⑩] [⑪]。N700系16両編成は、約400mの編成長となりますが(25m×16両)、もしのぞみ10号が300km/hで走行しているとするならば、16両が目の前を通過しきるのにかかる時間は約4.8秒であり、文字通り一瞬のうちに通過します。なお、今日は臨時列車の運転がなかったため、13分停車しても、抜かれたのはこの1本だけでした。

 ”モグラ新幹線”とも称されたことだけあって、山陽新幹線はトンネルが多いです[⑫]。山陽新幹線全線のトンネル比率は約51%ですが、これよりも後に開業した東北新幹線(東京〜盛岡)は約23%、上越新幹線(大宮〜新潟)は約39%となっていて、そのトンネル率の高さが分かります。なお、リニア中央新幹線(品川〜名古屋)は、約9割がトンネルとされています。

 都市的な街並みと山陽本線の高架橋が見えてくると、列車は姫路に到着します[⑬]。副本線に入って9:57、列車は姫路に到着しました[⑭]。在来線の普通列車では1時間30分弱、電車特急のサンライズ瀬戸・出雲号でも1時間はかかる区間を37分で走ったと聞くと、「さすが新幹線」と言いそうになりますが、ここには相生停車(それも13分間)が含まれていることをお忘れなく・・・。



















 高架駅となった姫路駅[①]。山陽本線のホームが高架化されたのは2006年3月と、実は意外と最近の話です。私は、2005年1月に、人生で初めてサンライズ瀬戸・出雲号(上り)に乗車したので、地上駅時代の姫路駅を見ていたはずなのですが・・・、覚えていません・・・。一方、翌朝、沼津駅で雪が降っていたことは、よく覚えています(「沼津で雪が降るとは珍しい」と思いました)。

 新幹線の上り発車時刻表[②]。6:00ちょうど発ののぞみ102号は、姫路始発ののぞみ号です。7時台には6本の列車が停車していますが、9時台、13時台、17時台等は2本しか停車しておらず、1時間あたりの停車本数にはばらつきがあります。2003年10月より、のぞみ号の停車が開始されましたが、その本数も、多いというほどではありません。

 ひかり464号が発車していきます[③]。先ほど、相生で13分も停車しましたが、姫路でも5分の停車時間が設けられています。しかし、今日はここでひかり464号を追い抜く臨時列車の運転日ではなかったので、別の列車からの追い抜きを食らわずに発車しました。

 ふと目についた発車標の2段目左端が、他のところと色合いが違うことに気が付きました[④]。そこだけLEDのボードの色が明るいです。故障していたユニットを部分的に交換した結果、このようなことになってしまったのかもしれませんね。

 姫路駅前にある山陽百貨店[⑤]。・・・を目を凝らして見ると気が付く、「山陽電車のりば」[⑥]。姫路駅に山陽電鉄が乗り入れていることは知っていましたが、そういえば、姫路駅の構内を歩いていても「山陽電鉄→」といったような案内を見た記憶はなく、「いったいどこで発着しているのか?」と長らく疑問に思っていましたが、JRとは全く異なるところにあるのですね。

 姫路駅前の様子と、その向こうに聳える姫路城を眺めることができる展望デッキ[⑦]。私はちょっと”ズレている”ので、駅前を行き交う人や車、立ち並ぶビル群等の「都市の営み」を見ているだけでも飽きないのですが[⑧]、ここにやってくる人の目的は、もちろん姫路城でしょうね[⑨]。大通りをずっとまっすぐ行った先にあり、それを遮る人工物はありません。

 駅構内兼自由通路[⑫]。高架駅の中というのは、ややもすれば、やや薄暗かったり、あるいは少々の圧迫感を感じてしまったりすることがありますが、姫路駅は、その天井デザインのおかげか、明るさと開放感を持っています。

 姫路からは、特急スーパーはくと4号に乗車します[⑬]。姫路から上りの特急列車に乗る=新快速が走っている区間で乗る、ということで、普通ならば「もったいない」と言われかねませんが、「座りたい」、「ちょっとでも快適に移動したい」、「大荷物を持って近郊型電車に殴り込みたくない」、「今回は金がある」等の事情から、姫路〜明石でスーパーはくと号に乗ります。

 サンライズ出雲号の乗車位置案内[⑭]。上りのサンライズ瀬戸・出雲号は、姫路23:35発であり、他のどの列車よりも遅く姫路を発ちます(新幹線はおろか、普通列車よりも遅い。つまり最終電車)。翌朝の東京着は7:08で、「他の交通機関より遅く出て、早く着く」という、夜行列車のあるべき姿を体現できる乗車区間となります。

















 特急スーパーはくと4号が到着します[①]。流線型の先頭型車両は、高いデザイン性を持つと同時に、乗客にパノラマ展望を提供します。一方、需要の増減に対応できるよう、HOT7000系では、貫通型の先頭車両も製造されています。

 普通車の座席[②]。今回の旅日記をよくご覧になっている方は、「おや」と思われたかもしれませんが、そうです、同じ普通車の座席ですが、2月13日に乗車したときのものとは異なります。今回のものは自由席車両の座席で、前回のものは指定席車両の座席です。増結等の都合により、本来ならば指定席に充てられる車両が、自由席に充てられることがあり、前回はそれに遭遇しました。

 姫路を発車し、早速223系とすれ違い[③]。姫路は、毎時4本の新快速が発着していて(15分間隔)、座りたいだのなんだの言って特急列車に乗るのは、私のような物好きくらい・・・と思っていたら、2019年3月のダイヤ改正で、姫路〜大阪間に、通勤特急らくラクはりま号が設定されました。新快速へのAシートの設定も開始されましたし、「カネを払って座る」という需要は、あることにはあるわけですね。

 2016年3月のダイヤ改正で開業した東姫路を通過[④]。このあたりを在来線で通過するときというのは、いつもサンライズ瀬戸・出雲号だったので、暗闇の中での様子ばかり見てきましたが、今回、初めて明るいところで東姫路駅の状態を見ることができました。

 背面テーブルで宣伝されていたのは、JR西日本の新しい観光列車「あめつち」でした[⑤]。スーパーはくと号は智頭急行の特急列車ですが、宣伝しているのは、JR西日本の列車です。ところで、JR西日本は、いつまでキハ40系改造の観光列車を生み出し続ける気なのでしょうか。JR東日本のHB-E300系のように、「観光列車専用形式」の車両をひとつ起こしても良いと思うのですが。

 宝殿を通過し[⑥]、続いて加古川を渡ります[⑦]。「加古川」は、もはやすっかり地名や駅名が有名になっていて、「”加古”という川」の存在を忘れてしまいそうになりますが、”加古川という川(river)”はあります。「利根川」や「信濃川」などと違って、加古と川で区切ると、猛烈な違和感を覚えるのを禁じえませんが・・・。

 魚住〜大久保間に広がる田畑[⑧]。その前後の区間は、ずっと住宅街が広がり、このような長閑な風景はまず現れないのですが、魚住〜大久保間にあるここだけは、何年経っても、一向に開発される気配がありません。サンライズ瀬戸・出雲号に乗っていても、この場所だけ、明らかに車窓に見える街灯りが少ないので、例え暗闇にあってもよく目立ちます。

 西明石駅構内に突入[⑨]。そして、西明石を通過すると、草津に至るまでの120.9kmで、日本一長い複々線区間が展開されます[⑩]。兵庫までは線路別複々線で、兵庫からは方向別複々線となります。

 姫路から20分で明石に到着[⑪]。降りる人こそいれども、乗る人はなし。ホームで外側線の列車(新快速)を待っている人からすれば、「やっと行ってくれたか、やれやれ」というところかもしれませんね[⑫]


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