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浦和駅に日光8号が入線します[①]。が、もちろん、ホームでこれを待つ客は、私以外にはいません。むしろ私自身も、なんでこれから特急で新宿に移動しようとしているのか、よく分かりません・・・。 元成田エクスプレス号の253系が使われる特急日光号[②]。東武線直通特急用に転用された車両は、1000番代として区分されています。白色も目立った成田エクスプレス色からは一転し、白色がどこにも見当たらないような、かなり”濃ゆい”塗装になりました。 グリーン車は廃され、6両全車が普通車となっています[③]。しかし、座席間隔は1,100mmとなり、普通車離れした、非常にゆったりとしたものになりました。普通車としてはあまりにも広々としているので、背面テーブルが遠く感じるほどです[④]。ちなみに、グリーン個室部分は、業務用室となりました(東武100系はグリーン個室があるのに・・・。もったいない)。 E231系とすれ違います[⑤]。もう何度も見てきた”おなじみの車両”です。遠地に行けば、当然、普段は見ることのない車両や駅、景色に触れることになるので、そういったときに、私は「旅をしているのだ」と強く思うのですが、今の気分は、「休日おでかけパスでちょっと遊んできた帰り」といったところ。47都道府県巡りをしているような気分とはなりません。 しかし、首都圏内を移動しているときにも、一応の楽しみはあります。それは、この都市の夜景です[⑦]。高層ビルや山の上から見るのではない、「列車内からの夜景」。それは、普段私たちが暮らしているのと同じ目線(高さ)であり、都市や人の息吹、営みを感じるのには最適です。夜景は”綺麗であればあるほど良い”というものでもないと思います。 東京都内に入り、赤羽を通過します[⑧]。特急日光号・きぬがわ号は、浦和には停車する一方で、赤羽は通過としています。単純な需要(利用客)だけでいえば、赤羽にこそ停車すべきであるような気もしますが。 以前は、赤羽・浦和共に通過(後者はホームがなく、停まりようがなかった)だったところに、2013年3月のダイヤ改正で、浦和駅に湘南新宿ラインのホームが設置され、その列車が停まれるようになったので、ある種、その”象徴”とされているのかもしれません。 山手線の駅と列車が見えます[⑨]。窓越しに見える夜景も更に煌びやかになり、いかにも、東京のど真ん中にやってきたという雰囲気になってきました[⑩]。そうして到着したのは、池袋です[⑪]。パラパラと降車がありました(乗る人はもちろんゼロ!)。 摩天楼の間を駆け抜ける特急日光号。いくつもの高層ビルが林立し、そのいずれもが、光を灯しています。街の光に照らされて浮き上がる線路の軌道も賑やかに、列車は、まもなく終点の新宿に到着します[⑫]。 終点の新宿に到着すると・・・、4号車はすぐに空っぽになりました[⑬]。まあ、2月の月曜日ですからね(外国人観光客には、季節や曜日は、あまり関係ないような気もしますが)。「閑散期だから、今日は830円で乗れるな」、「それなら、新宿まで特急にするのも悪くない」と思っていたのですが、日光・きぬがわ号の特急料金は通年同額であるということを知ったのは、特急券を購入した後でした。 |
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1日あたりの利用客数が日本で、いや世界で最も多いとされる駅、新宿駅[①]。有楽町にあった都庁が新宿に移転したのは、1991年のことでした。私は、”東京都の代表駅(都庁所在駅)”は新宿だと認識しているのですが、時刻表では、新宿と東京の両方に、代表駅の印があります。また、教育現場では、「東京の都庁所在地」は、「新宿区」ではなく「東京」と教えているようです(私はそうでした)。 つい無意識のうちに見上げてしまう、両手では数えきれないほどの高層建築物の数々[③]。日本に繁華街は数あれど、新宿は、日本でもトップクラスの繁華街であることは、言うまでもありません。東京の凄いところ(地方として異なるところ)は、そうした繁華街が、新宿のみならず、池袋、渋谷、品川、上野・・・等々、多数存在することにあります。 東武線直通特急と成田エクスプレス号が発着するホームは、そのほかの列車が発着するホームからは、少々離れた所に位置しています。そのため、他路線との乗り換えをするときは、このような細くて長い通路を歩く必要があります[④]。1日中人が絶えない新宿駅ですが、利用する人がだいぶ限られることになるこの通路は、新宿駅とは思えないほどに閑散としていました。 今日の最終目的地は、八王子駅です。平日の夜に八王子に行く・・・、それなら、普段はまず乗る機会のない中央ライナー号に乗ってみたい・・・、ということで、この後は、19:15発の中央ライナー3号に乗車します[⑤]。引退してしまったE351系は、中央ライナー号にも充てられていて、それは「むらさき色の乗車口(列車)」という形で、かなり分かりやすく示されていました[⑥]。 中央ライナー号の当日券は、列車の発車前に、当該列車が発車するホーム上に設置された券売機で発売されます。満席による”買いそびれ”は絶対に許されないので、1つ前の中央ライナー1号(18:45)が発車した後、一度シャッターを下ろした券売機の前で待機することによって、ライナー券を確実に購入できるように動きました[⑦]。 「賑やか」という言葉が本当に似合う新宿駅前[⑧] [⑨]。朝から晩まで、平日から休日まで、そして観光客からビジネス客まで、新宿駅は常に多くの人で満ち溢れていて、その騒々しさが途絶えることはありません。都庁には展望室があり、きっとこの素晴らしい夜景を一望できるに違いありませんが、夜は23:30まで営業し、土曜・休日でも利用できるので、観光客にはありがたい話です。 ”新宿駅らしさ”を大いに感じることができる場所といえば、やはり改札口付近でしょうか。入場する人と退場する人が入り乱れ、中には歩きスマホをしている人もいますが、それらがぶつかることは、まずありません(歩きスマホの人の”プロ”っぷりには、もはや感心します)[⑫]。私も、この光景を見て、「ああ、帰ってきたな」と感じたものです(旅はまだまだ続きますよ!)。 それでは、中央ライナー3号に乗車しましょう[⑬]。毎時00分と30分は特急列車が使用しているので、中央ライナー号・青梅ライナー号は、その間の毎時15分・45分を使用します。八王子は、全ての特急列車が停車するので、万一ライナー券が買えなければ、特急列車に乗っても大丈夫でした(自由席なら、特急券は510円で、ライナー券と同価格だった)。 私はというと、今回はグリーン車に乗車します[⑭]。E351系と異なり、E257系は、グリーン車が半室しかないので、「果たしてグリーン券を買えるだろうか?」と心配していましたが、ライナー券の購入者の列の一番前にいたことが功を奏して、窓側のグリーン席を確保することができました。値段は720円で、特急列車のグリーン料金(1,030円)よりも安く、かなりお買い得でした。 |
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E257系による中央ライナー3号が入ります[①]。ライナー券を購入することができた者だけが乗車できる、ある意味”選ばれし者”たちへの列車です。それを買うことができれば、降車駅までの着席が保証され、一方で買いそびれてしまえば、絶対に座ることのできない快速・特快へ。それはまさに天国と地獄ともいうべき構図です。 グリーン車の車内[②]。疲れ切ったサラリーマンたちで占拠されているのか、話し声はおろか、物音すらほとんど立ちません。きっと多くの人が眠りに落ちているのでしょう。住んでいるところと勤務する時間にもよりますが、往復ともにライナー号で着席通勤することができれば、それはもう最高ですね(お金はかかりますが・・・)。 高円寺をゆっくりと通過します[③]。特急型車両を使用し、停車駅も特急列車にほぼ同じ(東京を出ると、新宿・立川・八王子・終点高尾に停車)といっても、あくまでも、この列車の目的は、速達輸送をすることではなく、着席の場を用意することです。そのため、中央ライナー号は、前の快速列車を追い越すことなく、続行運転をします。 下車駅の八王子に到着しました[④]。「東京・新宿以外ではご乗車になれません」というライナー号ですが、八王子駅の発車標には、「中央ライナー降車専用」と表示されていました。なお、東海道本線を走るライナー列車は、下り便については、大船・藤沢以西は”快速列車”とされ、乗車券のみで合法的に乗車することが可能です。 中央ライナー3号は、2つ先の高尾が終点です[⑤]。高尾は、あずさ号・かいじ号は停車しないので、高尾の人々は、特急列車をライナー代わりに使うというのは、少々難しいことでした。しかし、2019年3月のダイヤ改正で、中央東線のライナー列車は、全て特急列車に格上げされ、かつての中央ライナー号は、「特急はちおうじ」として、全便が八王子発着に。高尾の人々には大打撃でした。 |
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